~モノを売る者の責任~

ベルンです。

久しぶりの投稿なので、書き慣れないですが、これからも不定期ながら書いていこうと思います。

昨日、中目黒のとあるフレンチのお店に知り合いの方々とランチをしに行ってきました。

そこのお店のオーナーシェフは、日本人で初めてフランスでフレンチのお店を出した人で、当時は国王や女王方相手に料理を振舞っていたときもあった程の人物。

ランチで1000円しか払わないなんて日本だけだ。
フランスでは、「シェフ、今日は僕に何を食べさせてくれるんだい?」
と、シェフに委ねる。

つまりお客様がシェフの腕前を試し、又育てる人であるという事だ。

日本人は飯を食うのに余裕が無さすぎる。
ラーメンや居酒屋だ。
と飯をかっくらい帰る。

そんなんじゃ余裕もへったくれないし、人生を楽しく過ごす事なんて出来やしない。

上流階級のフランス人と日本人とのライフスタイルの違いを上手に皮肉りながら話してくれる。

そのときご一緒していた友人の1人がソムリエの方で、なんとフレンチに合うワインとシャンパンを持ってきて下さったのだ。

そのご好意を受け、オーナーシェフが一言、
「ちょっと飲ませなさい」
と一口。

シェフ「これは幾らでだしてるんだい?」

ソムリエ「これは5900円です」

シェフ「うーん。(美味しそうな顔はしていたが、言葉では表さなかった)

、、

僕のお店ならこれを1本15000円で出すね。」

続けてこう言った。

「僕らにはこの商品を売る責任がある。
このワインを安く売るのは、このワインに対して失礼なんだ。
その付加価値を上回るようなストーリー、空間作り、おもてなしをするのが僕らのシゴトだ。」

5900円で飲みたければ家で買って飲めば良い。

しかし、何倍かの額を支払ったとしても良かったと思ってもらえるサービスが出来る人が、一流の人なんではないだろうか。

確かに、そのお店はランチで1人5000円。

決して安くはない。

が、それ以上に沢山の事を教えてくれる。
そんなお店でした。

また書きます。

ベルンでした!

Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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