ジャケット+デニムスタイルの提案

ベルンです。

常日頃お客様とはジャケパンの相談をさせていただく機会が多いのですが、

「ジャケットに合わせられるデニムはどんなものがいいのか」

という質問をよくされます。

ジャケパンは非常に難しく、ミスコーディネートでの”事故現場”を頻繁に見かけます。

シルエットや合わせるアイテム、全てにおいて知識を要するため、下手に手を出してもカッコよく決めるのは至難の技です。

ジャケットにカッコよくハマるデニムと聞かれたら、わたしはオススメしているデニムブランドをいくつかニーズを聞いた上で紹介しています。

リーズナブルな価格帯でいくとDENIME(ドゥニーム)や、HRM(ハリウッドランチマーケット)あたりでしょうか。

いずれも無駄な装飾が一切ない、シンプルでシルエットの綺麗なデニムです。

-HRM-

HRMのデニムは1万円弱で販売されており、しかも修理が生涯無料というサービスが素晴らしい。

わたしのお客様でHRMのデニムを16年履いている方がいるのですが、もう履き古して至る所にダメージの箇所があります。

しかしその箇所に比例するように修繕の跡が施されていました。

なんと、修理依頼をしに行くたびに、

「こんなに履いていただいてありがとうございます」

と言われるのだそう。

素晴らしい会社だなっと感心し、そこからHRMのいちファンになりました。

最近購入したスリムタイプ。

<HOLLYWOOD RANCH MARKET>

HRMのスリムタイプのシルエットは本当に綺麗で、ジャケットとの相性は素晴らしいです。

-DENIME-

ドゥニームは言わずと知れた千駄ヶ谷に構えるデニム専門店。

1988年創業から一貫してカッコいいデニムを作り続けるという、シンプルなポリシーが感じられる男らしいブランドです。

価格帯も1.5万~で、リーズナブルなのも魅力。

<DENIME>

こちらはわたしが真っ青なノンウォッシュ(全く洗いのかかっていない新品状態)から2年ほど毎日のように履いたものですが、ヒゲとアタリが本当に綺麗に出ているのがお分かりいただけるでしょうか。

HRMに比べるとわたりから裾は広めに作られているので、こちらの方がよりカジュアルな見え方がするでしょう。

-RESOLUTE-

2010年、ドゥニームの創業者である林芳亨(はやしよしゆき)氏が新たにRESOLUTE(リゾルト)というブランドをスタートしました。

価格もDENIMEより若干高く、よりこだわり抜いたデニムが欲しいお方は見てみる価値はあると思います。

-KAPITAL-

kapital(キャピタル)のデニムも大好きなのですが、今回の綺麗めなジャケットに合わせるデニムという目的からは外れるので除外。

常に革新的で職人魂が溢れるキャピタルの世界観もなかなか目が離せません。

<KAPITAL>

アメカジに陶酔しきっていた10代の頃はLevi’s(リーバイス)・wrangler(ラングラー)・LEE(リー)の3大ブランドを好んで履いていましたが、それらは今回のテーマである美しさとは異なるモノ作りです。

トラッドファッションに目を向けるようになってから履く機会はありませんでした。

そんななか、最近リーバイスを購入。

しかし多くの人が履くUSリーバイスではなく、Euro Levi’s(ユーロ リーバイス)というヨーロッパ企画の物です。

残念ながらこの企画はもうすでに終了しており、古着で見つけるしか方法はなくなってしまいました。

<Euro Levi’s>

USリーバイスに比べ、よりスタイリッシュさを追求した一本。

ヒップポケットをより小さくし、おしり周りをすっきりと見せることができます。

70年代以降のリーバイスは大量生産にふみきったせいで顔料や素材を変えてしまい、昔に比べ色落ちがあまり綺麗に出なくなったと言われています。
しかしユーロデニムは顔料や作業工程を昔ながらの行程で行っているため、80年代以降に生産されたものにも関わらず、色落ちが綺麗に出ていくとのこと。

ここまで程度のいい物はなかなか見かけなくなったそうで、アジを出していくのが楽しみな一本です。

パターンも従来の501とは異なり、わたりから裾にかけてスリムに作られています。

腰骨が人並み以上に出ているわたしは、ウエストがギュッと締まっていて、わたりがゆったりと作られているいわゆるワーカーシルエットの501が自分の足には合いませんでした。

同じ501でもここまで違うのかと嬉しい驚きです。

今季Levi’s RED(リーバイスレッド)が数年ぶりに復帰したこともあり、もしかすると数年後復帰するかもしれませんが、ぜひシンプルでスタイリッシュなデニムを探している人にはオススメしたいアイテムです。

やはり利便性よりも美しさを徹底的に追求するヨーロッパの精神は素晴らしいの一言。

真っ白のTシャツにデニムを履いただけの白洲次郎に男のセクシーさを感じるように、カジュアルの中にもエレガントさを追求できる男が増えると、日本の未来も暗くないような気がします。

ベルンでした!

Atelier BERUN

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