春への誘い(スウィングトップ)

BERUNです。

昨日は暖かかったので桜祭りと増税前の買い物客で街はごった返していましたが、今日はうって変わり雨が一日中降り続く寒い一日でした。

この季節は、まだ冬物を着ていたい人と春物を早く着たい人が混在しますが、肩身の狭い思いをする方は厚地の服を着ている人ですね。

ツイードフリークは毎年毎年、いつまでツイードは着られるかと頭を抱えているものです。

わたしも昨日ツイードを着ていましたが、
どうやら街からは求められていなかったようです。笑

いつもカチッとしたスタイルばかり提唱しているため、年中ジャケットばかり着ていると思われているかもしれませんが、わたしにもカジュアルデイはあります。

春先になってくると真っ先に手を出したくなるのはスウィングトップ(スイングトップ)です。

BARACUTA(バラクータ)が鉄板であり、これ以上のブランドはありません。

とても人気のアイテムですが、残念ながらあまり格好よく着こなせている人はお見かけしません。

日本人がスウィングトップをカッコよく着こなせないのは、他のアイテムとの合わせ方が難しいからです。

ここでいきなりファッションの方程式の話ですが、ファッションは足し算引き算で織り成されています。
フォーマルが足し算だとすると、カジュアルは引き算。

日本人が好きな「ハズし」というテクは、足し算だけで完成されたコーディネートに、どこか一つ引き算を加えること。

たとえばスーツにスニーカーを合わせるような。
(ちなみにわたくしBERUNはハズしというテクを推奨しておりません)

そのハズしを格好よくこなすには何よりもバランスが大切です。
しかし、今の日本人の大半が”ハズしすぎてしまっている”のです。

夏場になると顕著になりますが、Tシャツに短パンにクロックスを合わせた楽チンコーディネート。
その引き算だらけの礼節のない装いをしていては、品格も何もあったものではありません。

日本人はリラックスした服が好きなので、どうしても足し算・引き算のバランスが苦手なようです。

上記の話を考慮しますと、スウィングトップというアイテム自体相当カジュアルなアイテムなので、他は足し算でまとめなくてはしまりません。

一点カジュアルなアイテムを持ってきた場合は、他のアイテムはピリッとしめる感覚が必要です。

スティーブ・マックイーンほどの色気がない以上、インナーはTシャツではなく、シャツにタイでしめるコーデが決まります。

春になると明るい色を着たくなるのは桜の力でしょうか。

赤やピンクの服が嫌味なく着こなせる季節です。

こちらはアクアスキュータム。
胸のガンパッチのアクセントがよく効いています。

個人的にサイジングはBARACUTAよりもこちらの方が好きです。

アイテム自体はもともと決してファッショナブルではありません。
だからこそ着る人の魅力が求められるのです。

若いうちは着こなせなくとも、がんばって着続けていきたいものです。

コットン/ナイロン素材のため、雨の日でも気にせず着られるのも魅力。

ビジネスもカジュアルも、365日おしゃれを楽しみたいですね。

ベルンでした!

Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

http://berun.jp/
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