業界トップの装い

BERUNです。

先日、とあるご縁で滝川クリステルさんが運営しているクリステル・ヴィ・アンサンブルの1周年記念パーティに出席してきました。

christel-vie-emsemble
http://www.christelfoundation.org/

彼女はオリンピックまでに動物殺処分をゼロにするという一般財団法人を立ち上げ、発足以降は極力不要なメディア出演は避け、自らの想いを具現化するべく活動してきたそうです。
(現在、年間20~30万匹程の犬猫が殺処分されているそうです。1匹処分するに当たり約3,000円の税金がかかっているらしく、決して他人事ではないですね。)

わたしなんかが参加できるような会ではないのですが、たまたまご縁があり、当日一席空いたとのことでお声をかけていただきました。
ご縁に感謝です。。

当日、リアルなお話をたくさん聞き、日本のペットビジネスに対する悪しき習慣が垣間見えました。

都内の24時間営業のペットショップでは、夜中にも関わらず電気を消さず、夜中に客が来たときはペットを起こし抱っこをさせたり、まるで商売道具のような扱いしかしていない。

無責任で悪質なブリーダーがいるせいで、檻に入れられたまま食事も与えられず、狂犬化していく。
など。

ヨーロッパでは、ペットのトレーサビリティのような流れは進んでいるものの、日本はまだ遅れているそうです。

日本人がいかに動物を家族としてではなく、物に近い扱いをしているということも感じました。
それは今回の北関東の大雨被害でも明らかになりました。
ヘリで犬を助けたときにネットでは、「なぜ人を先に助けない?」と自衛隊を叩く人がとても多かったのです。

このような信念をもった活動が、もっと広がっていくことを切に願います。

わたしが参加しようと思ったきっかけですが、もちろん滝川さんにお会いしたいという思いもありましたが、今回のドレスコードが「ブラックタイ」というところにありました。

ブラックタイとは前のブログでも書きましたが、黒いネクタイをするのではなく、
「タキシードを着てきてください」
ということです。

業界のトップが集まるであろうこの会に、日本のフォーマルの水準を確かめたかったのです。

まさか1ヶ月でタキシードを3度も着ることになるとは思いもしませんでした。
わたしはすでにパーティピープルなのかもしれません笑。

よく言われることは、一生のうち3度着る機会があるなら、タキシードはレンタルより誂えた方がいいということです。

1着持っておけば、どこか非日常的な場所に突然お呼ばれしたときも、怯むことなく参加できます。

当日は、200人ほどの方が参加したそうです。
一般の方の方が少ないのではないかと思うくらい、周りは芸能関係の方で溢れ返っていました。

会場入りしてすぐ、わたしの期待はいい意味で打ち砕かれました。

ヘンテコな格好をしている人を探す方が大変だったのです。

皆様しっかりと、制約されたタキシードスタイルを守り、シンプルにセンスを感じさせる装いをしていました。

装い偏差値が低い日本でも、このようにしっかりと着こなしができる人たちがいるのかと思わず息をのんでしまいました。

会場ではいただいた金額を寄付するとのことで、オークションが開かれ、その中ではステラ・マッカートニーさんのフェイクファーコートも出品されていました。

このような運動がより活発化していくことを切に願いますが、わたくしの仕事は動物の身体あっての仕事。。

革靴は牛や馬の力を借り、スーツでは羊さんの恩恵を授かっています。
それらの魅力はフェイクで補えるものではありません。。

そのためにも、洋服を着るということに常に感謝する気持ちを、改めて感じることが必要なんだと感じました。
動物たちの生命力のおかげで、わたしたちは四季折々の洋服を楽しませてもらっています。

流行で流れ去っていく洋服たちばかりを買い揃えることは、自分のためにもならず、動物の命も無下に奪ってしまうことにもつながります。

資本主義に惑わされた洋服ばかりでなく、自分が本当に大切にしたいと思えるものだけを揃えていく。

これからの時代、意識していく必要が多いにあると思います。

 


Atelier BERUN

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