パナマハットの耐用年数は

BERUNです。

昨年に比べ、夏にハットを被る方が増えたような気がします。
わたしは昔から言っておりますが、夏にパナマハットを被ることは何よりの暑さ対策になります。

昨年は男の日傘がブーム!なんてメディアで謳っていましたが、どうしても男が日傘を差している姿はスマートには見えません。

 

わたしはパナマハットを購入する際、
「パナマハットの耐用年数はどのくらいのものなのか」
と今までたくさんの店員さんに聞いてきましたが、皆さん口々におっしゃるのが、「3年前後」でした。
わたしもそれを鵜呑みにし、今までパナマを被ってきました。
しかし、わたしほどヘビーに毎日のように被っている人でも、5~6年は平気でもっています。

この3年前後というのは、冬のパナマを仕舞う際の保管方法であったり、ツマミ(フロントピンチ)部分をぐっと持ってしまうことで割れてしまう。それによって寿命が早まるという理由が挙げられます。

飲食店に行った際、帽子を店員さんに渡すとツマミ部分をつかまれてしまうことがよくあります。そして割れてしまうことがあるのです。
(わたしは何度も経験済みです,,,残念ながら、それなりのお店でもそういったルールを知らない人がたくさんいます)
そのツマミの割れから亀裂がどんどん広がっていき、見た目がわるくなり寿命を迎えるというケースが多いです。

と、ここまでは世間一般論です。
わたしは極論、パナマハットの耐用年数は10年、20年でも保つと思っています。
寿命を迎えるときは、風で飛ばされて川に探されるか、車にひかれてつぶされてしまうかのどちらかです。。

わたしは割れたパナマハットもまったく気にせず、被り続けています。

IMG_2657

こちらはわたしが2011年の英国留学中、蚤の市で見つけて格安で購入した「HACKETT」のパナマハット。決して上等なクオリティではありませんが、この粗野な感じが好きで事あるごとに被っています。
ご覧の通り、(実物はもっとひどいですが)ツマミ部分に大きく亀裂が入っています。

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しかも、内側の帯もすっかり取れてしまっています。
これを本来であれば寿命を全うしたというのですが、わたしはここまでアジを出したハットを、これからも被り続けていこうと思っています。

 

世界の洒落者「ルチアーノ・バルベラ」氏が、以前なにかの雑誌で、トップがすべて抜けきってしまっているパナマハットを被って出ていました。
(つまり真上からの日よけの効果はもはやないんですね)
わたしはこれを見た瞬間、これは粋だ!!と感じたのです。

チャールズ皇太子のJohn-Lobb (1)

こちらはBERUNのThe Bookの”わたしが英国にこだわる理由”でも使った写真です。こちらはチャールズ皇太子の靴。
買い替える資金は潤沢にあるはずなのですが、継いで継いで大切に使っていく。これが生粋の洒落者の魂なのでしょう。(このゆったりした裾幅も見どころですね)

しかし、被るシーンは選んだ方がいいかもしれません。こ洒落たレストランに行くときには、もう一つくらいきれいなパナマを持っておくことをおススメします。

最後に、夏が終わり保管をする際は、ハットボックスに入れ、水の入ったスプレーノズルで何度か霧吹きをして湿らせておくといいです。
パナマの最大の敵は”乾燥”です。

 


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