Linenでハレノヒを迎える

BERUNです。

昨年からお世話になっているウェディングプランナーの、吉田ゆきのさんという方がいます。
軽井沢と東京を行き来する生活をしている彼女は、自然でシンプルで美しいものがお好きな方で、すぐさま意気投合しました。
彼女が作り出したい世界観とBERUNの思想が近く、そこからお付き合いをさせていただいております。
色々なしがらみのあるウェディング業界から一線を置き、本当に良いと思ったものを信念に動く女性
新郎新婦と共に数ヶ月かけて、本当に双方が納得したものを頭と足を惜しみなく使って考えてくれる、人間味のある素敵な方です。

今回は鎌倉山の緑に囲まれた会場で式典を行うという新郎の方がお越しくださいました。
夏の昼間に緑の中で挙げる式とのことだったので、わたしと吉田さんは息を合わせたかのように、「麻ですね!」と決定。
楽しそうに話している2人に囲まれて、それにしっかりと賛同してくださる新郎K様の器の大きさに感謝です。
緑に合うのではなく、景色を引き立たせる装いにしたい。

BERUNではウェディングとなればまずはディナージャケット(タキシード)を推奨していますが、その人のイメージやロケーションを考えて、様々なコーディネートを提案しています。
今回は、昼間に行うガーデンウェディングで、新郎新婦お二人ともナチュラルな雰囲気があり、何よりとても柔和な笑顔の持ち主だったというところが決め手でした。飾らない、自然な集いにしたい。しかしだらしなくならず、しっかりといつもとは違う顔を持った正装をしている。そんなイメージです。

IMG_5167

英HarrisonsのリネンシリーズMersolairを使ったスリーピーススーツ。ボウタイもオリジナル、同素材で作りました。ベージュ8割、2割グレーが入っているくらいの色合いです。330gmsという涼しさをあまり感じられない厚みですが、着こんでいく経年変化を存分に楽しんでいただける一着です。

IMG_5169

IMG_8256

なかなか納得のいくシャツ生地が見つからず、あらゆる生地屋を探しまわりました。
すると雰囲気がぴったりで、程よく厚みのある生地を発見。シャツ一枚分作れるか作れないか、という残り極僅かのものを好意にしていただいている生地屋が、バックヤードの奥底から探し出してきてくれました。
ドンピシャリの理想的な色、厚み、素材感でした。こういうのはいつも持っていると思います笑

IMG_5160

靴はコンビシューズ。ただの茶靴にするのか、白の入った靴にするかで、華やかさ、全体の見え方がまったく変わります。
全身コーディネートさせていただく喜びはここにあります。

IMG_5184

上はスリーピース、ボウタイ、シャツとすべて同色同素材で揃えた一式です。

IMG_5193

ボウタイはもちろん手結び。慣れなくて大変な作業ですが、これも紳士の嗜み。ぜひ覚えておいてください。結んでいく内に柔らかくなっていき、結びやすくなっていきます。
以前作っておいたウールリネンのこれまた同色のチーフを挿し、コーディネート完成です。

 

このコーディネートの良いところは、すべてセパレートで個別に使うことができるところです。
ジャケットを着用する場合は、下をコットンパンツやデニムに合わせることができます。
ウェストコート(ベスト)は友人の結婚式などの機会に、ダークスーツの中に着るだけで華やかな装いになります。そういうときは黒のボウタイでしょう。
スラックスで上をポロシャツというスタイルも大人さがあって素敵ですね。下はくれぐれもサンダルなど合わせぬよう。せめてシンプルな白スニーカーにしておくのが賢明です。
コンビシューズもシャツも、今後のカジュアルシーンで使うことができます。

IMG_5186

リネンやツイードのセットアップのメリットはここにあります。カジュアルな素材感のものは、各々で活躍の場をつくることができるからです。

IMG_5174

式が執り行われた先週の土曜日は、8月とは思えないほど快適な1日でした。
末永く、お幸せにお過ごしください!

 


Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

http://berun.jp/
Facebook
◆Tel : 03-3235-2225

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です