モダンタイムス

BERUNです。

ゆっくりと流れる1月。

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店から1分の場所にある喫茶トンボロにて。のんびり話をしたいときや、頭をリセットしたいときに来ます。
こんな部屋がほしい。そう思える空間です。

 

2月2日に行われるBERUN 9years partyの打ち合わせをしていました。
ジャズギタリストの浅葉さんと友人と、3人で食事をした後に、当日の会場の代官山タブローズへ。
生演奏が流れる店内。店内に入ると、来店した浅葉さんと演者が、目を合わせて互いに笑い合う。
話を聞いてみると、トランペットの方は昔一緒にバイトをしながら演奏をしていた演奏仲間で、ウッドベースの方は仲違いをしていた過去があったそうです。現在は仲が戻り、3人で会うのは数年ぶりとのこと。

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その場で弾いていたギタリストの粋な計らいにより、ギターを借り、2曲、4年ぶりのジャズセッションが行われました。
それを演奏していたときの彼らの笑顔がとても眩しく、我々も素晴らしい奇跡の再会に酔いしれていました。
彼が尊敬するギタリストはバーニー・ケッセル。
彼が想う音楽と、彼が着こなすHaver Sackの洋服の時代感が見事にフュージョンして、古き良き時代を感じながら現代を力強く生きる意思を感じました。

 

地元の弘前に帰る際、必ず行くジャズレコードバーがあります。写真は別の店ですが。この日は70年代のシティポップにはじまり、アメリカのカントリーミュージック、そして同郷の矢野顕子のJAPANESE GIRLで締めました。

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古いスピーカーとレコードの生音を聴いて、改めてリアルに流れる音楽を噛み締めます。
音が鳴る前の弦が触れた音、吐息、足音。演奏を始める前に目を合わせていたのだろう、などと色々と妄想が繰り広げられます。目を瞑れば、その場に今は亡きアーティストがいるように感じます。

狂っていた自分のチューニングを正す機会です。
ノイズがかき消された、綺麗なモノや音楽ばかりが溢れている現代。表面的な美が追求されていく世の中になってきています。

本物は、土がかぶり、一見見落としてしまうようなものの中にあります。それらをかき分けて、自ら探さないと出会うことはできません。輝きを放って自らを主張するものに、本当はありません。

CDは無くなるが、レコードは残る。そう話していた人がいました。
現代最新技術のハイレゾか、レコードか。
真ん中はこれから益々淘汰されていくでしょう。
2万円のパターンオーダースーツか、20万円のビスポークスーツか。
自動化、機械化していくものはどんどん価格は下がっていきます。
価値が変わらない、むしろこれからの時代価値が上がっていくものは、人が関わるものだと思います。
人がいなくてはいけないもの。

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古き良きものに想いを馳せながら、これからの時代を前向きに生きていく現代思考派の紳士たち。
古きものに尊敬の念を持ちながら、それに固執しない強い姿勢がいつの時代も大切だと思います。

 


Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

http://berun.jp/
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◆Tel : 03-3235-2225

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