世界標準に合わせる

BERUNです。

あけましておめでとうございます!
昨年は大変お世話になりました。2019年はわたしにとって、とても良い1年でした。
新たな出会いもたくさんあり、多くのことを学ばせていただきました。
2020年も素晴らしい1年になるよう、日々楽しんで生きていきたいと思います。
今年は、生活スタイル全体が大きく変わっていく年です。
藤野への引越しもそろそろです。白洲次郎が歩んだカントリージェントルマンを目指して、田舎と都会の二重生活を試みていきます。

1月はおそれいりますが、長くお休みをいただきます。ご来店される予定であった方がおりましたら、申し訳ありません。
10〜25日、29〜31日まで不在とさせていただきます。
今回の洋行では、アンティークの家具や小物を探しにいく目的もあります。パリの蚤の市、クリニャンクールに行くため、急遽1日だけパリに行くプランを立てています。
また、先日とてつもない偶然が起こり、パリでの用事が1つ増えました。後日報告できるタイミングがありましたらいたします。
イギリス⇨フランス⇨ベルギー⇨オランダとまわっていきます。
列車、ホテル、すべての手配が終わりましたが、我ながらいつも強行スケジュールだなと感心します。笑

新年早々、高円寺anemoneにて。
100% 4PLY CASHMEREという、洋服関係者にしか価値がわからないであろう(笑)昏睡のクオリティのニットを見つけました。カシミア100%であるのですが、とてもコシがあるタッチです。英国ニットメーカーCORGIのヴィンテージチルデンニット。くせのある色柄、どう合わせようか、頭を悩ませるくらいのものもたまには欲しくなります。
TRUNKとanemoneは、高円寺詣として欠かせない店です。

世界から学ぶ

世界中の美しいもの、歴史あるものから学ぶ、これ以上の勉強はありません。
作られた現代の服飾から何かを得ようとすれば、それは現代にしか通用しないコンビニエントでインスタントなスタイルしか学べません。
長い歴史を通じて、今となお脈々と受け継がれているものを紐解いて見ることが、結果的に一番洒落者の近道であるとわたしは思います。

温暖化の影響で、着用する人が減ってきていると思われるフランネル。こちらはFOX BROTHERSの440gmsという肉厚なフランネルで仕立てた、プリンスオブウェールズ(グレンチェック)のスリーピーススーツ。
温暖化で暖かくなろうと、格好いいものは変わりません。
冬はツイード、フランネル。これに勝るものはないでしょう。

もし美意識が世界標準化されていれば、ツルツルピタピタのパンツをカッコいいと思うことはなくなるはずです。
BERUNのトラウザーズの特徴であるヒップから膝下にかけてゆったりと絞られていくドレープライン。このラインは既製品では表現することがとても難しいです。そして、このラインは、全体が”程よく”収まっていることではじめて成り立つシルエットです。

シックなラベンダーのタイが上品さを演出してくれています。
ヴィンテージのJM WESTONのセミブローグとダレスバッグという質実剛健な合わせ。

日本人としての美

世界を学ぶためには、日本を知ることがとても大切だとここ最近、ひしひしと感じます。西洋の真似事をしていても、本当の着る喜びを感じることはできないでしょう。日本人らしさのないスーツスタイルは、どこからか切り取ってきた借り物のスタイルだと捉えられてしまいます。日本人として、日本の美を知ること。2019年下半期からずっと、日本文化の本を読みあさっています。千利休は、「美」そのものに価値を生み出した人です。

我々は本来、とても豊かな芸術的センスを持ち合わせている民族です。別にそれらを学んだからといって、着こなしに反映されるわけではありません。むしろ、その必要もないと思います。着こなしがかわるわけではなく、その人の立ち振る舞い、香りが少しずつ変わっていくこと。それが大切なことです。そのためにも、日々美しいと思うことに素直に生き続けることをやめない。自分の本来持ち合わせた感性に、ただ素直に生きること。それを生きることが大切だと思います。

来週からイギリスに出発しますが、欧州滞在中は可能な限り、ブログを更新していこうと思っています。では、本年もよろしくお願いいたします。

Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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