変化無限

BERUNです。

日に日にコロナの影響が拡大しています。
古い考えをそのまま携えたままでは、沈没してしまうかもしれません。まったく新しい考えをインストールして、これからの時代に何ができるかを考えていくことが必要とされていると思います。
これまでの歴史上、人は集まり、話し合い、共に協力しあっていくことでここまで生き続けてきました。今、それができず、引きはがされているという状況に置かれています。これを機に、オンラインでなんでも済むように感じてしまうかもしれませんが、人と触れることの価値、大切さをわすれてしまってはいけないと思います。

わたしはこの在宅期間で、今までやろうやろうと言ってやってこなかった料理に手を出しました。やってみると、頭がすっきりしてとても気持ちがいいですね。藤野には地元でとれた野菜がごろごろあるので、その野菜を使い、自分の手で味を決めることの楽しさに目覚めました。今までやっていたことができなくなったときだからこそ、何か新しいことを始めるのはいいですね。

また、The Bookの新しいページを更新しました。お時間のあるときにでも、ぜひご覧になっていただけたら幸いです。撮影に協力していただいたN様、ありがとうございました。
ラペルのロールは掴むべからず

現在のBERUN

今は3月にオーダーをいただいた方の受け渡しを行っています。
現在、週に1度、店に行き、雑務を行っています。その間、郵送にて完成したものをお渡ししています。

馴染みのお客様には、生地のサンプルを郵送して、決めていただくというやり方も行っています。ご希望の方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
これは長年培われてきたBespoke(Be Spoken)のやり方ではありませんが、これも時代の移り変わりだろうと思っております。今は時間に余裕があるので、どの生地をお送りしようか、どのようにお伝えしようか、と考えている時間は、接客をしているときよりも長いかもしれません。届いた生地を自宅で愛でながら、じっくり考えることができる、それもまたいいではないでしょうか。新しい形の非対面式のBespokeです。

これからの季節は、本来であれば麻、リネンがまさに本格的にスタートする季節です。外出自粛が解除されたら、リネンシャツを着て、今までたまっていた思いを解放して気持ちよく外に飛び出していきたいものです。

春はブレザーの季節

この日はカメラを忘れてきて、携帯での撮影になってしまいました。。
シンプルなブレザー。こちらはフォックスブラザーズ(Fox Brothers)の生地を使用してお作りしています。先週のブログでご紹介した、ブルーグレーのバスケット織のものの色違いです。ハリと軽さの両方を愉しめるいい風合いの生地です。釦はもちろんメタルボタン。

こちらもお手本のようなブレザーです。
ウィリアムハルステッド(William Halstead)社のウール/モヘア。こちらは金ボタンにしていますが、そこまでゴールドが強くない、シックな金ボタンです。ブレザーはボタンひとつで印象がガラッと変わります。ドレスコードに関して厳しすぎる会社でなければ、普通にオフィスに着ていくことができます。
間違いなく、一生付き合っていけるジャケットです。
トラウザーズも合わせてオーダーをしていただきました。ライトグレーのポーラ。これからの季節に活躍する、うってつけの生地です。風通しがよく、かつハリのある、日本の夏ならではの生地。

久しぶりにハンガーにかけた写真を撮影したので、思い立ったことを一言。既製服は、ハンガーにかかっているときが一番綺麗に見えるように作っています。それは、店に並んでいる状態で見初められる必要があるからです。対してビスポークで仕立てたスーツは、その人の身体に合わせてお作りしたものなので、一見すると不格好に見えるものが多いです。それは、決して人の体型は全てが理想的な流線型でできているわけではないからです。その人それぞれの身体のラインを考慮して生まれたスーツは、ハンガーにかけると、独特のシワやラインが生まれます。それがその人の身体に入ると、シワひとつない綺麗なスーツに変わるから、ビスポークというのは面白いのです。

祝いのオーダー一式

こちらは先日、御子息様の卒業式にと、一式オーダーしてくださった方にお仕立てしたスーツです。その式は保護者はオンラインでの参加になってしまったそうですが、これを機会に仕立ててよかったと仰っていただきました。

こちらはわたしが2016年にイギリスに行った際に買い付けていた生地。ヴィンテージのSmith Woolensのプリンスオブウェールズです。長年温めていた生地を気に入っていただき、お嫁に行くことは感慨深いですが、とても嬉しいです。

身体が細い方であったので、ベストは襟付きにしました。そうすることで、胸周りにボリュームが生まれ、身体が立体的に見えます。

持ち合わせていた色柄を完璧なまでに合わせました。ボルドーのドットタイに、ブレイシーズもボルドーのドットです。裏地は表地のオーバーペーンの色に合わせてワインレッドです。

今品物をお納めしている方からは、コロナで暗い気持ちが吹き飛びました!や、早くこれを着て気持ちよく街を歩きたいです。と言った声をいただいております。そういった声を聞くのが、本当に励みになります。

変化をおそれない

社会全体が今大きな変化の時代の境目にいます。みんなで支え合い、本当に価値のあるものは残し続けていく努力をみんなでしていけたらと思っています。

先日YouTubeで、イチローがTOYOTAの新入社員に向けた動画を観ました。彼は、首位打者をとったり、好成績をとったときでも、翌年にはバッティングフォームを変え続けていたそうです。彼は、成長とは、常に前進と後退を繰り返し、変化をし続けることを指すのだと言っていました。

これからの時代、社会では一見後退のように見えるかもしれないことが起こっていくかもしれません。ですが、想いが常に前進していれば、それは立派な成長なのだと思いました。

Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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