ビスポークライフ

BERUNです。

先週は色々とドタバタしておりまして、ブログをアップできませんでした。
自宅の新居が完成間近になり、大詰めの最中、神楽坂の店舗も移転するというお祭り状態です。

今までお世話になった方々には、店を移転することをお伝えしているところですが、皆様からは「とてもいい店だったから残念」など、ありがたいお言葉を頂戴しております。
路面店がなくなることは寂しい気持ちはありますが、今新店舗の内装を作り込んでいるところで、そちらの店の雰囲気がとても良くなりそうで、すでにワクワクしてきています。

今は引っ越しに伴い、身の回りのものを整理しているところです。
必要以上分あるものは、まだまだ綺麗なものでも手放しています。

自分なりの優先順位を持つ

ミニマリストの人たちは、物を持たない人生を選びました。それは、彼らは物を持つことの豊かさではなく、持たないことの豊かさを選んだからです。彼らにとって物とは「余計な物」なのです。

わたしが今手放しているものは、「自分の人生の中で選択をする時間が豊かさと結びつかないもの」です。
たとえば下着など。4年前にロンドンのジャーミンストリートにあるターンブル&アッサーで、シャツ地で仕立てられたトランクスを数枚購入しました。
あまり使用せず大切にしておりましたが、それも手放しました。理由は、わたしの人生にとって、「今日は何の下着を履こうかなぁ」という時間は、あまり価値のある時間ではないと思ったからです。(男の下着の話ですみません。。)
今は必要枚数だけ揃え、シンプルで同じ形のものを持っています。

もう一つ下着でいいますと、わたしは常日頃お客様にユニクロのエアリズムステテコを強く推奨しています。ステテコも夏だけではなく、春夏秋冬履くことができます。
上に着るインナーも、エアリズムでもよし、グンゼでもよし、なんでもいいです。それを必要枚数揃えたら、あとは毎日着るインナーは全て完結します。

髪を切るところも、わたしは流行など一切気にしないので、同じ人に毎月同じカットをお願いしています。雑誌を読み、どんな髪型にしようか、などと考えている時間は、わたしの人生には豊かさを結びつかないからです。
(そもそも髪でお洒落をする、というアソビは卒業して、はじめて紳士の道一歩目を踏み入れることができるとわたしは思います)

とはいえ、髪型を楽しむのが自分の人生にとってとても重要だと思う方は、その思いを尊重してください。何を大切にされているかはその人それぞれです。

ウィンストン・チャーチルが毎日ネイビーストライプのスーツにネイビードットのボウタイをしていたように。

トム・ウルフが表に出るときは、白のスーツしか着用しなかったように。
(氏は旧:華麗なるギャツビーのロバートレッドフォードの白のスーツの着こなしを痛烈に批判していた)

その人らしく生きるために、重きを置くところとそうでないところを明確に分けて考える。それが“ビスポークライフ“です。

おそらく今まで名を残してきたような人は、何かかしらその人それぞれの優先順位を明確に持っていて、その自分なりのマイルール、掟に従って生きていたはずです。

テーラードに出会ってよかったところ

わたしは12歳ではじめてファッションの力に目覚めて、そこからありとあらゆるジャンルの服装をしてきました。ですが、どのジャンルも深みを目指そうとすればするほど、底が見えてきてしまったのです。わたしは昔から、横に広げるお洒落ではなく、深みを突き詰めていきたいと思っていたので、20歳でこのメンズテーラードの世界に出会ったとき、やっと理想の世界が見つかった!と思いました。

もうあれこれ考える必要はない。流行で移り変わるサイジングではなく、自分にとってジャストサイズを突き詰めるだけでいい。色や素材、形も流行ではなく、季節や自分が着ていて落ち着く色だけを追い求めていればいい。
この世界はシンプルに自分の人生を全うしたいわたしにとってまさに求めていたものでした。

この世界(特に英国式)は周りの人たちからすると、一見面白みのない、同じような服を飽きもせず毎日着ていると思う方もいるかもしれません。
髪型もそうです。人なら気分を変えたくなるだろう、いつも同じでつまらなくないのか。と思う方もいるかもしれません。

これはその人がどこに重きを置いているのか、という話です。
自分の人生に必要なものにスポットを当て、あとはシンプルに無駄をなくす。
何度もいいますが、 どこに重きを置くのかは人それぞれです。

わたしはこの世界に入って、サイジングやデザインでアソブよりも、季節に合わせた素材を選び、季節や天候にあったものを選ぶ方が愉しいと感じています。

夏ならリネン。
今は秋の風になってきたので、コットン、ウール、シルクなどの出番になります。
晴れの日は明るい色。雨の日はトーンを落とした色。
冬に差し掛かってくると、この世界は大忙しです。考えることが夏の10倍近くになります。フランネル、ツイード、モールスキン、やれコートは何にしよう。手袋、マフラー、etc。。

わざわざ誰が決めたらわからない流行を追うよりも、自分の年齢や気持ちの変化と、季節に合わせて考えていく方が、より深みのある人生になると思います。

細分化されてきた世の中。だからこそ、その人それぞれのこだわりを持ったビスポークライフを突き進んでいただきたいです。

Atelier BERUN
東京神楽坂のビスポークテーラー

http://berun.jp/
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◆Tel : 03-3235-2225

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