秋冬物の生地が少しずつ入ってきております。

BERUNです。

昨日から青森に帰ってきております。
3年ぶりに開催された弘前ねぷたを見て、太鼓の音、笛、鐘の音を聴き、胸が高鳴る思いを感じました。
祭りに行くと、日本人であることに誇りを持てますね。
変わらない、普遍的であることを良しとする文化。
変わらないものを残し続けていくということは、とてつもない見えない努力が必要です。

今年300年となる弘前ねぷた。
青森県民でよかったと思います。

Original Braces

この度、BERUNでは生地を選んでお作りするオーダーのブレイシーズの製作を始めました。

スーツと同じ生地を使って作るブレイシーズ。3ピースにこれをプラスすると、4ピースになります。

今までは、英国から直接買い付けていたブレイシーズですが、ロシアの状況や物価の上昇により、今までのような価格での買い付けが厳しくなってしまいました。
なんとかならないものかと考えていたところ、あるお客様がふと、
「スーツと同じ生地でサスペンダー作れたらお洒落ですよねー」
と話して下さったのをきっかけに、では探してみようということになりました。

探すと出会うもので、生地からブレイシーズを作ってくださる方に会うことができまして、サンプルの仕上がりを見てOK!となりました。

夏であればリネン、これからの季節であれば、フランネルかツイードのスーツにはぜひこの共生地のブレイシーズを合わせたいです。

秋冬物の生地

続々と秋冬物の生地が入ってきております。
今回、少しずつご紹介していきたいと思います。

H Lesser & Sons. × Carlo Barbera

私が個人的にとても好きな生地、英国のH Lesser & Sons.社がイタリアの生地メーカーCarlo Barbera社に製作を依頼しているスペシャルな生地。
歴史のあるHレッサーイタリアの生地メーカーに製作を依頼しているのはこのシリーズのみです。

英国ブランドですが、イタリア製。しかし思想は英国という、とても日常使いしやすいブランドです。

柄物で3柄仕入れました。
重さは240-260gmsという春夏生地ほどの厚みのため、秋口にとても活躍する生地です。

ベージュとブルーのチェック柄。意外とありそうでない、とてもセンスのある生地です。

こちらはもう少しトーンの暗い柄。グレーにブルーのチェック。シックで上品なジャケットに仕上がります。

ブルーにくすんだオレンジ色のウインドーペーン柄。
ベーシックな柄だからこそ、生地のクオリティが顕著に表れます。
ウール100%のため、真夏以外使えるオールマイティな生地です。

こちらは無地のもの。ダークグレーミディアムグレー
単品のスラックスにはばっちり合いますし、微起毛している生地のため、軽めのフランネルスーツにしてもいいでしょう。
このHレッサーの生地、私は本当に好きで、大好きで、とても好きな生地です。。笑

今回、この生地シリーズが廃盤になるとのことで、いい色柄を買い付けた次第です。

ぜひ触って、生地のトロみを感じていただきたいです!

ARISTON Check Jacket

イタリアの生地メーカー、アリストンのチェック柄のジャケット。

これは私の考え方ですが、そのブランドらしいものというのがありますね。
例えばミスチルでいうバラード。
富士急の絶叫マシーン。

そのブランドのお家芸とも言える王道ではなく、あえてらしくないものを作る作品が好きです。
遊びを効かせた生地の多いアリストン社が作る、まじめなチェック柄。
愛おしくなりますね。

Suiting Fabrics

ハリソンズのスーツ生地、Premier Cru(プルミエクリュ)。
カシミアが1%入っていますが、この1%がいい仕事をしてくれているのです。

この柄は色味が全く写真では表現されず、残念なのですが、ネイビーブルーのピンヘッド柄。
細かな点がドットのように広がっているのをピンヘッド柄と言います。
無地では物足りない、しかしストライプはあまり、、という方にぴったりです。

こちらは写真ではグレーに見えるのですが、ブラウングレーです。
控えめですが、洒落たスーツに仕上がります。

Smith Woolens

いいものを見つけるたびに、いつも結構長めにオーダーをするのですが、毎度早いペースでなくなるのがネイビーの無地とバーズアイ。
今回、とてもいいものを見つけましたので、これはネイビーの無地をお探しでしたら、間違いのない生地であることをお約束します。

スミスウーレンズのウール99%(Super 120s)とカシミア1%の生地。
このクオリティですと、生地の厚みが薄めのものが多いのですが、こちらは280-300gmsという、オールシーズン使うことができるものです。

永遠の定番、ネイビーのバーズアイ。グレーのバーズアイは渋さが必要ですが、ネイビーは着る人を選びません。
色も明るすぎず、暗すぎず、バーズアイの柄もしっかりと出ているとてもバランスのいい生地です。

うん、格好いいです笑

なんの変哲もないネイビーの無地だからこそ、生地の質の良さが際立ちます。
何度も言いますが、Super 120s × Cashmere の生地で、この程よい厚みの生地は意外とありそうでありません。

これは個人的に、とてもお勧めです。

今回はベーシックで間違いのないものをたくさん見つけることができました!
これから秋冬物の季節が本格的に始まりますので、ぜひよろしくお願いいたします。

8月8日から12日まで、関西に行きます。
京都、大阪、兵庫。
トランクショーではありませんが、もしせっかく西に来るなら会いたい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡を頂けたら幸いです。

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-Atelier BERUN-
東京都港区元赤坂のビスポークテーラー

洋装士:竹内大途

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