”衣”の教育

ベルンです。

今日は日本の”衣”についてさくっと思ったことを書きます。

日本でまずいご飯処はまずやっていけない。

日本の食文化は発達しすぎているほど。

”衣食住”の中で最も発達していそうで、最も迷走しているのは間違いなく”衣”ではないだろうか。

センスの悪い悪趣味な服が平然と立ち並ぶ東京。

それをカッコイイと思い買う日本人。

これで世界から「日本人はファッショナブルだ」なんて言われているんだから、恥ずかしくて仕方ありません。

”食住”は食べる、住む、以外に、必ずどんな人でも「感じる」という概念が湧くが、
”衣”に関しては、よほど感性が研ぎ澄まされている人でないと、着た瞬間に「感じる」という言葉は出ないと思います。

だから表面的な薄っぺらい服でも、どんどん売れていってしまう世の中。

“食”では、見た目が綺麗なだけでまずい食べ物なんか流行るわけがないし、

“住”でも、骨抜き構造のデザイナーズマンションなんかに誰も住みたいと思うわけがない。

「じゃあ本質的な”衣”ってなにさ?」

と投げかけられて、しっかりと説明できるプロは何%いるのだろう。

改めて”衣”の大切さを噛み締めています。

いきつくところ、やはりショップ店員も然り、服飾に関わる人たちみなに思うことは、売り子さんだけでは終わってはいけないと思う。

お客様を「教育」していく立場にならないと、今の日本の屈曲したファッション文化はなくならない。

今までの百貨店のような「御用聞き」スタイルは20世紀で終わりにしよう。

21世紀の提案の仕方はそうではない。

それが一番、お客のためになるのだから。

軽率なファッションが少しでも少なくなっていくことを願うとともに、私たちの世代がしっかりと本質的なものを提唱していけば、未来にも残っていくのだから。

私は自らがファッション関係のいちプロフェッショナルであると自負するからこそ、謳いたかったことです。

いつもありがとうございます。

ベルンでした!

Atelier BERUN

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