ベルンです。
わたしは日頃から様々なものからインスピレーションを受け、それを生活や洋装に反映しています。
そんな中で最も気をつけていることのひとつとして、
○○っぽいスタイル
という装いはせずに、またそういったことを周りから言われないようにも日々徹しています。
「男のファッションは、幅は狭いが奥が深い」
とはよく言われますが、いかんせん男はとても凝り性な生き物。
そのせいもあり、毎月毎月同じような知識を詰め込んだ「永久保存番」と謳われた雑誌が、部屋が埋め尽くしてしまうくらい膨大な数が出回っています。
そのような原因が重なり、どうも日本の男性陣の装いはコテコテになりすぎてしまうのです。
いきすぎた人は、昔の写真から飛び出してきたようなコスプレ紛いの装いになってしまいます。
それはそれでひとつの美学としてカッコいいとは思います。
しかし多くの人はそのようなキマリきったコテコテの装いを見て、カッコいいと賞賛するでしょうか。
おそらく周りからは、
「ああいう服を着て街を歩くのが楽しいんだろうな」
と見られるのが多いと思います。
現代生きていくうえで大切なことは、
過去を見ながらも、後退するのではなく絶えず前進し続けること。
あの時代のあのスタイルが一番カッコよかった。
と言ってしまえば、そこで全てが止まっててしまいます。
しかし、若者にありがちな過去を振り返らずに、前衛的なものにばかり目を配るものもどうかとわたしは思うのです。
(クリエイターなどの特殊な業務を除いて)
過去歴史を創り上げてきた人は皆、自分の絶えず変化し続ける内面を信じ、周りから
「昔のほうがよかった」
などと言われることに流されずに生きたはずです。
いつの時代も、先をいく人は歴史を制している人。
歴史を踏まえたうえで、現代をどう生きていくのかを考える柔軟な人たちが、今の日本には必要です。
決して服マニアのコスプレファッションの仲間入りはしないでほしいです。
過去のスタイルを着ることは、教科書に書かれたことをなぞらえれば、誰でもできる簡単な問題。
クラシックとモダンの融合、
これはいつの時代も揺るぎない美学でしょう。
ベルンでした!
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