BERUNです。
今日聞いた話ですが、わたしたちがバリを発った翌日、バリ島の隣島の山が噴火したそうですね。
その影響で、2日間飛行機が全便止まったと聞きました。
わたしたちが発ったのが3日の夜ですが、噴火は4日未明。
今回は何事もなかったと安心していましたが、1日ずれこんでいたら大変なことになっていました。。
わたしが海外に行けば必ず何かが起こるというレッテルを貼られてしまいそうです笑
さて、短い秋が終わり、ぐっと冷え込む冬がやってきます。
それに合わせて、冬支度のトラウザーズも完成してきました。
左上の物はダークグレーのハリソンズフランネル。
これはぜひ、一本持っておいていただきたいアイテムの一つです。
ツイードにもニットにも、カジュアルシーンでのダウンなどにも合わせられる大変汎用性の高い物です。
昨今ソフトツイードや軽いフランネルなどが流行っていますが、英国の肉厚なものを一度触ってしまえば、まるで子供だましのように思えてしまいます。
写真では伝わりづらいですが、こちらはオリーブカラーのフランネル。
生地はSuper120の糸を使用したホーランド&シェリーを使用しました。
少しずつ評価されてきているグリーン。
なかなか一般的には合わせずらいアイテムなので、トレンドになるのはまだまだ年月がかかるかと思います。
シンプルにさりげなくグリーンを使える人はお洒落ですね。
こちらはほどよいオリーブで、冬の上着やニットととても相性がいいです。
こちらもホーランド&シェリー社、冬の定番「キャバリーツイル」。
英国では一般的な冬仕様のトラウザーズですが、日本では本当の洒落者しか履いていません。
セレクトショップや百貨店が大々的に売らないからでしょうか。
ここで少し糸の組成のお話をしますと、1対1で経糸/横糸を織っていくものを一般的に”平織”と言います。
これらを2対1にすると、斜めのラインができます。これを”綾織”と言います。
キャバリーツイルやデニムなどの組成はこの綾織にあたり、より強度を上げることができるのです。
デニムは3対1で織られているものがほとんどです。そのため、表と裏の色が違います。
(経糸と横糸の色が異なり、それらの見える量が3対1で異なるため)
ちなみに学生服も”綾織”です。
学生服の使われているものは”サージ”と呼ばれる織り方で織られています。
よく見ると、斜めにラインが入っていると思います。
毎日ガシガシ着るため、耐久性のもっとも高い織り方で作られているのです。
耐久性もあり、かつ上品で大人な印象を与えるキャバリーツイルは、いい年のとり方をしていきたい人たちにおすすめしたいです。
キャバリーツイルとフランネル。
どちらも高価な素材なので決してお安くはありませんが、とても魅力的な生地です。
BERUNでは昨年までは冬のジャケパンコーディネイトと言えば、ツイードジャケットにモールスキンのトラウザーズが大半を占めていました。
しかし今季、取引先の生地屋がモールスキンの扱いをやめてしまったのです。
(今でも他の生地ブランドでは取扱いがありますが、価格が上がってしまいます)
耐久性もあり暖かく、経年変化を楽しめるモールスキンが大好きでしたが、今までの価格ではご提案できなくなってしまう。
そこで思い切って思考を変え、より上品で繊細なコーディネイトで仕上げていこうということにしました。
思考を変えて作った結果、これらのアイテムはとてもよく仕上がったと思います。
今年からは少し上品なアイテムを作っていこうと考えていたので、タイミング的にはちょうどよかったと思います。
未だにモールスキンの取り扱いが続いていたら、それにずっと頼り続けていたでしょう。
上着やコート、小物も増える冬。
ついついトラウザーズは疎かになりがちです。
今年はぜひ、意識をしてみてはいかがでしょうか。
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