疲れ知らずの若者にこそ

BERUNです。

神楽坂。週末の賑わいは、新年も相変わらずです。
家々の正月飾りも取り去られ、新たな年が始動する感じが湧き上がってきました。

冬物のオーダーは昨年中に受注しきったようで、年始は落ち着いています。

2015年、最後のお客様は、創業以来の最年少、なんと20歳のお方でした。
お母様と一緒にお越しいただき、成人式の装いをお見立ていたしました。

当日のドレスコードが、「スマートカジュアル」?というなんともあいまいで、まったくしっくりこない言い回し。いかにも日本的なテーマですね。

周りがジャケットを着てくるかもあやふやな状況ということですが、せっかくこのお店に来ていただけたのなら、とびきりずば抜けていってほしいものです。

今後、就職をしても着られるシンプルなダークネイビーの3ピースをお仕立てしました。

若い人にこそ、英国的な質実剛健な物を知ってほしいですね。
まだまだ肉体が元気で疲れ知らずの若者にこそ、鎧のような本物の生地を知って、社会で戦ってほしいです。

タイはお母様が選んだ「ポールスチュアート」のレジメンタルタイをしめるそう。
トラッドブランドで外れはないですね。ポール違いの別のブランドにいかずに安心しました笑

私もまだ20代なのですが、成人式はとても昔のことのように感じられます。

ファッションキッズだった当時は、激太ラペル・極太パンツ、真っピンクの裏地。
アヴァンギャルドなモードブランド、「ドレスキャンプ」のダブルのタキシードに、ホンブルグハットを被って式に臨んだのを思い出します。

最近、少しずつ初めての方もお越しくださり、色々とお話しする機会も多くなってきました。
道中たまたま見かけたお店で、興味をもち、勇気をもって入ってきていただけるだけでもありがたいです。

色々と偏ったお店ですが、少しでも神楽坂という街にも貢献できるよう、帯を締めなおしていきます。

帯ではなく、タイですね!

 


Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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