BERUNです。
洋行2日目。
早朝にローマを出て、フィレンツェに向かいます。
所要時間は1時間30分。
天候は快晴です。
出発前、ホテルの予約をしていた頃、Pitti UOMO(ピッティウオモ)が終わった直後のフィレンツェは、伊達男たちによってもぬけの殻にされているだろうと思い、行く予定は立てていませんでした。
しかし、フィレンツェの素晴らしい街並みを素通りするわけには行かないと、日帰りで行くことを決めたわけです。
ホテルはミラノでとってしまったため、10時に着き、20時に経つ計画です。
フィレンツェの夜がたまらなく美しいのは知っていたのに、失敗でした。
洗練されたミラノとは異なり、ローマやフィレンツェには、未だに下町のような風情が残っています。
約1年半ぶり。
街並みは変わりませんが、お店は結構変わっていました。
午前中から歩き続けていて、疲れたのでリナシェンテの屋上のカフェにて軽めのランチ。
中心地にあり、見晴らしもよく、正にロケーション勝ちなスポットです。
ドゥオーモも見えます。
ローマ、フィレンツェはこじんまりとした店が多く、古い石造りの建物の中にテナントが入っているため、目の前を通るまで何のお店かどうか分かりません。
(これは古い建物を大切にするヨーロッパ全体のことに言えることかもしれません)
ふとこの2日目お店をまわっていて感じたのですが、BERUNの神楽坂のお店の雰囲気は、”こっち”側に近いと思いました。
店舗のサイズもこじんまりとしていて、正にBERUNそのもの、というようなお店がたくさんありました。
エクステリアから考察し、極限までブランドの世界観を出す東京とは相反し、”あるもの”に従い、窓の枠内のみで魅せるイタリア。
それはウインドウのセンスが磨かれるわけです。
駅直結の複合ショップが増える日本では、微細なセンスを魅せる場所は減ってしまったかのように思われます。
ウインドウショッピングという呼び名を再認識させてくれるような、ただ歩き回っているだけで買い物をしているような気持ちにさせてくれるようなお店が多く存在しています。
自己主張が先ではなく、街に溶け込むことに重きを置く。
すると最終的にはその街、道の雰囲気がよくなり、人が来る。
とても勉強になりました。
ウインドウという小さな世界で色を出す難しさ。わたしももっと練ってみます。
フィレンツェでもしっかりいい品、見つけてきました。
なんと、当初は時間が足りないと見ていたものの、16時頃には大体見切ってしまいました。
一日中歩き回っていたため、もうへとへとでした。早めの夕食へ向かいます。
夕食後、店を出たらちょうど夕暮れ時でした。
なんて綺麗な空。
こんなにも青々としたネイビーブルーの空は初めてかもしれません。
どの青が好き?
なんて選びたくなるほどの美しいグラデーション。
思わず空の開ける場所を求めて、ヴェッキオ橋まで向かいました。
昼は濁っている川も、夜は綺麗に見えます。汚いものを隠し、綺麗なものだけを映しだすイタリアの夜の灯り。
看板広告が乱立している日本ではまず叶えられない風景です。
字の如く1日目歩き回り、ミラノに到着しました。
明日はゆっくりミラノ観光をし、明後日以降のスコットランドに備えます。
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