BERUNです。
3日目はミラノ。
今までの2都市と異なり、道は広く、道路も綺麗にされています。
冬のヨーロッパを終日1人で歩き回るのはとても寂しいです。
1人で楽しめる娯楽が多い日本と違うため、こっちに住んでいると、早くパートナーを見つけたくなるんだろうと感じます。
ホテルを出て歩き始めてすぐ、足の痛みを感じます。
昨日フィレンツェで歩きすぎたツケが残っていました。
今日は行きたいところを絞り、ふらっと街を散策してホテルに早く戻ることにします。
日本でも関東と関西の着こなしは異なるように、こちらもそれぞれの地域の色があります。
ミラネーゼの冬のスタイルですが、マダムは毛皮のコートがとても多かったです。
ダウンももちろん多いのですが、日本で爆発的人気のダウンメーカーは全くと言っていいほど見かけませんでした。
男性も、カジュアルスタイルはダウンが多いです。
そしてビジネスコートですが、チェスターコートの次に多かったのは、なんと”ローデンコート”。これはとても意外な発見でした。
ローデンコートとは日本ではあまり聞きなれないアイテムですが、オーストリアの伝統的なローデンクロスという素材を使ったコートのことを言います。
形は確立されており、第一釦まで閉まる仕様で、背中の上部からプリーツが開き、脇の下が開いているという珍しいシルエットです。
腰ポケットは普通に付いていますが、横にはスリットがあるため、コートの中の衣類のポケットにも着用したままアクションできます。
ウールにアルパカを配合した素材が伝統的なもので、油をたっぷり含んだ毛で織るため、自然な撥水性が生まれるのが特徴です。
わたし自身、ローデンコートは日本でずっと探していたので、売っているのかと大喜び。
思わずいくつかのトラッドショップを探して周りました。
たくさん周った結果、わたしのサイズはラストこれだけでした。しかも探していたモスグリーン。
(こちらの国々では、一体誰が着られるんだろう、というようなどデカイサイズがたくさん売れ残っています。そのため46や48があると、奇跡のように思えてくるのです。
56,58など、、日本では聞いたこともないサイズがたくさんあります笑)
そう、ローデンコートと言えばモスグリーン。
多くのミラネーゼも外すことなくモスグリーンでした。
どうやら、ミラネーゼのビジネスマンにとって、ローデンコートというものは冬の定番なんだそうです。
オーストリアの伝統コートがミラノでトラッドになっているという、なんとも不思議で素敵な話。
その後、ミラノのガレリアにあるショップにて、ボルサリーノを購入しました。
購入したハットを被って帰るために、行きは畳んでしまえるキャスケットを選んでいきました。
ボルサリーノも年々価格が上がってきており、日本では2年ほど前までは5万円程度でしたが、今季からは7万円台になりました。
ここ数年の、国内の洋服の価格上昇はいかがなものかと感じてしまいます。
クラシックラインにはツバの大きさが”大・中・小”とありますが、ボルサリーノの理想としている形は”中”だそうです。
現地でも2年前までは260ユーロだったのが、今回は296ユーロ。現地でこのくらい上がってしまうと、日本で今の価格になるのは仕方ないのでしょうか。
ボルサリーノは、同じシリーズの物なのに、素材のクオリティが結構かわります。
なんともイタリアらしいアバウトな物作り。
サイズ表記は同じでも1サイズ違うことなんてざらにあるので、たくさん触って被ってみてください。
必ず、ピターッとくるものが見つかります。
こちらは”ブレラ地区”。今回、ホテルもこのエリアでとりました。
綺麗な街並みで、ミラノの中でも歩いているだけで気分がよくなるエリアです。
よく、日本ならこの街だな、なんて例えられたりするものですが、まったく思い浮かびません。
青山や代官山なんて、ヨーロッパの街並みを~なんて言われたりしますが、素材がまったく違います。
イタリアのどこにでもあるカフェで飲むカプチーノは、日本のどのランクのホテルで飲む高価なものでも敵わないでしょう。
こちらの人たちは、細部のクオリティどうこうではなく、全体の雰囲気が何よりも大切なんだと分かっているのだと思います。
ネットやショッピングモールで”物”を買った。ということではなく、この街に出向き、たまたま出会ったものを買った。それが何よりのブランドではないでしょうか。
日本も”モノ思考”から早く転換するべきです。本当の豊かさとはその先にあるような気がします。
斯く言うわたしも”モノ”大好き人間なんですが。笑
路面電車が最も交錯する場所の空は、電線だらけの東京の下町のよう。
イタリア3日間は何事もなく終わりました!
明日、極寒のエディンバラへと向かいます。
予報では早速、雨のようです。
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