BERUNです。
少しずつ気温が上がり、冬物の肉厚なコートはそろそろ仕舞おうかと思うこの季節。
この時期は春一番で風が強い日が多く、上着選びが困ります。
BERUNのお客様もありがたいことに、ファーストコートを手にした方が、”スプリングコート”に興味を示していただく方が増えてきました。
スプリングコートはその名のせいで、春と秋にしか着る機会のないアイテムかと思われがちですが、今の温暖化の日本では真冬に厚手のジャケットを着用したとき、上に軽く羽織れる一着としてもとても重宝します。
BERUNでも、昨年の秋からようやくスプリングコートの型となるコートをお作りする運びとなりました。
形としましては、ステンカラーコートとチェスターコートの間のようなイメージでしょうか。
こちらは前ボタンの隠れる比翼仕立てにしておりますが、通常の仕立てにもできます。
本来ジャケットに使うほどの軽めの生地を使用しているため、”風よけ”程度のソフトで軽い一着に仕上がります。
厚みのある冬物の生地を使い、真冬用のコートにもできます。
チェスターコートが”かっこよすぎる”という方にはちょうどいい塩梅のコートだと思います。
こちらは”W Bill”社のローデンクロスを使用したコート。
(ローデンクロスについては前回の伊→英 洋行記 Milanにて)
ウール75%/アルパカ25%の雨天着用可能なビジネスマン向けのコートです。
追記ですが、”Holland & Shelly”社の、モスグリーンのスプリングコートが完成しました。
Super120のキャバリーツイル、柔らかさと強さを兼ね備えた素晴らしいコートに仕上がりました。
実物は写真より何倍も美しいです。裏地はベージュを使い、アースカラーでまとめました。
ツイードファンはこの時期、今年はいったいいつまで着られるんだろう。
と頭を抱えますが、春には春の、夏には夏の洋服の楽しみ方があります。
日本は四季折々の洋服を存分に楽しめる、とてもいい国だと思います。
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