BERUNです。
昨年に比べ、今年の夏はまだ過ごしやすい日が多いですね。
と思っているのはわたしだけでしょうか笑
まだまだ続く真夏、皆さま体調管理にはお気を付けください。
お盆休みに入る前、秋冬物の第一弾が届きました。
その中でもわたしの気に入った生地を少しご紹介いたします。
スコットランドのツイード生地メーカー「Porter & Harding」。
ツイードと聞けばイメージが浮かぶ”ハリスツイード”のような柔らかいタッチとは異なり、起毛感の少ないソリッドで厚みのある生地が特徴です。
しっかりとしているため毛羽立ちにくく、永く着られる一着ができあがります。
そしてわたしが何より気に入ったのが、この生地本自体の大きさです。
左が通常の生地本のサイズです。
生地本は世界に何百冊と配布するため、1カット毎の大きさが変わるだけでサンプル生地のカット量が大幅に増えてしまいます。それにもかかわらず、ここまで見やすい大きさにしてくれています。ここに作り手の覚悟と自信を感じました。
英”Smith Woolens”や”H.Lesser & Sons.”などの生地本もこの大きさの物が多くありますが、このサイズが本来の生地本の大きさだったと英国に行った際、聞いたことがあります。
こういったアースカラーに紫やピンクを差し色にするのもいいですね。全体的にとても品のある柄が多いです。
ベーシックな無地やヘリンボーンもあります。モダンな柄が多く、ファーストツイードジャケットでもトライできそうなものばかり。
英国では、表地の柄を尊重したような玉虫色の裏地を用います。(こちらの裏地は縦糸が赤、横糸が緑で構成されています)
より本格的なジャケットを作りたいときにはいいかもしれません。
ハリスツイード100周年をきっかけに、数年前から冬はブリティッシュトラッドブームが来ています。自分のために作られたツイードジャケットは、愛着の沸き方が違います。
こちらは先日英国から仕入れてきたツイード。織元はハリスツイードですが、肉感は巷にあふれる物よりもどっしりとしていていい具合です。
まだまだ夏が続きますが、仕立て屋の思考はもう秋冬物にシフトしています。
白洲次郎氏の言う、「ツイードは軒先に2,3年干してから着るものだ」というところまでは及ばないかもしれませんが、時期が来る前の1,2カ月間だけでも、風にさらしておくといい風合いになると思います。
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