BERUNです。
装いの秋。秋・冬の香りを感じる洋服が続々仕上がってきております。
すでに何名かの方からは、コートのオーダーもいただいております。
久しぶりにFBをアップし、腰を上げてInstagramも始めました。
作品はこちらにアップしていきますので、よろしければご覧くださいませ。
<H Lesser & Sons. (Medium weight)>
<Gray Birds-eye>
バーズアイ。わたしの大好きな柄です。今まで何着も作ってきていましたが、なぜか自分の作るものは後回しになっていました。仕立て屋あるあるです。
一見すると無地に見えるものの、無地とは違い立体感があります。近くで見ると点がかかっていて、鳥の目に見えることからバーズアイと呼ばれています。ヘリンボーン(ニシンの骨)といい、名前の由来は見た目からきているものがほとんどです。
<H Lesser & Sons. (Light weight)>
さすが本国の生地商、仕立て屋共に評価の高い生地、H Lesser & Sons.。
Light Weightにも関わらず350gmsという妥協のない重さ。(日本では300gmsほどでも冬用のスーツとして扱われているものが多いです)
こちらの生地は、重さだけではなく、完成したときの仕立て映えの良さが逸品です。
ハリの中に柔らかさもある、真の英国生地とはなにかを示してくれます。
(こちらの生地については、2016年の1月に行った英国洋行紀にて)
写真上のグレーのバーズアイ、ダブルのMedium weightは430gms前後。温暖化に抗っています。素晴らしい。
トラウザーズの裾幅もこのくらいが理想ですね。靴が丸見えの裾の細く短いサイジングの”パンツ”は、ファッション業界の人からするとイケてるかもしれませんが、一歩引いた目線で見ると、ちょっとまともではないと思います。
どの業界にも、”その中の人だけがわかる良さ”というものがあるかと思います。
しかし、わたしたちが人生を共に生きる人は、必ずしもその業界の人たちだけではないはずです。この中ではいいとされているけど、周りにはどう見られているのだろうか。と落ち着いて考えてみましょう。
陥りやすいからこそ、俯瞰で見る”鳥の目”が必要です。
例えば、ディズニーランドで存分に楽しみ、舞浜駅から帰宅する際、ミッキーの耳はどこまで着けて帰れますか?笑
おそらく自宅の最寄り駅まで、まともな顔をして耳を着けていられる人はあまりいないでしょう。
ファッション業界も同じことが言えます。おしゃれスポットにいるときは、周りの人が同じ感覚の人ばかりなので、いいかもしれません。
しかし一歩外へ出ると、そこは一般社会です。too muchなファッションは人に限界を作ってしまいます。
以前あるお客様から、
「立った状態でくるぶし見えてるパンツ履いてる人が最近多いんですけど、あれってカッコいいんですか?」
と素朴に聞かれたことがあります笑
意図的に作られた流行やスタイルに惑わされず、シンプルで普通でいいという場所に立つことができれば、装いの愉しみが数段上がります。
マフラーも入荷しました。
オーソドックスにJohnstonsで、ウール100%ヘリンボーンと、カシミア100%ビーバー仕上げの2種類を各3色ずつ揃えました。
プレゼントにもお勧めです。
今月中にはBERUNオリジナルタイ第三弾が完成します!
これからの季節に合わせた、ウール素材のものを作成しておりますので、お楽しみにしていてください。
Atelier BERUN
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