BERUNです。
2月も中旬にさしかかり、春夏物の生地が続々と入荷してきました。
定番のHarrisonsやSmith Woolensも出揃ってきていますが、そう来たか!と唸る生地本もありました。今回、いくつかご紹介したいものがございます。
冬のフランネルで有名なFOX BROTHERS。実は夏物も素晴らしい風合いの生地を作っています。
夏物のハイツイスト(強撚糸)にしては珍しいカラーバリエーション。ジャケットにしてもよし、夏物のトラウザーズにしてもいいです。クオリティは280-300gmsのwool 100%。
日本の夏では少々我慢が必要な暑さですが、春と秋には非常に活躍する厚みです。
このようなボルドーやオリーブ系の色合いが豊富なのもとても嬉しいです。
ネイビー、グレーに落ち着きがちなスーツですが、オリーブやボルドーなど、自然な風合いで何気なく着こなしてみるとすごく素敵だと思います。
こちらはモヘアの王様William Halstead。相変わらず素晴らしいクオリティです。
シンプルな千鳥は、夏のトラウザーズにいいでしょう。これでスリーピースを仕立てたら抜群にカッコいいです。パナマ帽に白の革靴なんか素敵じゃないでしょうか。
ここ最近注目されてきているソラーロも入っています。SOLAROは春秋の洒落者の定番です。
2年前にわたしも仕立てましたが、生地で見るより、仕立ててみると意外と普通に着用できてしまいます。
なんと今回、久しぶりにこのクオリティが入ってきました。堪りません。店内で思わずうぉおおおおっと言葉にならない唸り声を上げてしまいました。笑
wool 55%/ 3ply mohair 45%。380-400gmsという、日本の夏は一切着る権利を与えてもらえない重さです。
もうこういう生地メーカーを潰してはいけないし、こんなものを仕入れる日本の物好きな生地商社を残さなくてはいけません。
微力ながら文化を守るべく、お手伝いします。そしてこれらの生地で洋服を仕立てることは間違いなく消費ではないとわたしは思います。
スーツでもよいですが、わたしのおススメはぜひこの生地でブレザーを仕立てていただきたいです。
夏は暑いです。わたしもこれらの生地は夏に着てくださいとは決して強く押しません。
(わたしや何人かの猛者たちは暑いですね~!と言いながらニコニコしながら着ていますが)
だから今、紹介させていただいています。
夏までの季節に、どれだけ日々お洒落をして過ごせるか。
イギリスの夏は日本の5月です。
ではイタリア生地の方が軽くて涼しいから日本に向いてるのかと聞かれますと、そうも言い切れません。
高温多湿の日本では、イタリア生地のように繊細で軽い、細番手の生地ですと、湿度に負けて復元しづらくなってしまいます。
わたしは日本のこの気候だからこそ、英国のHigh Twistをオススメします。
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