BERUNです。
桜の開花宣言の日が近づいてきました。花見が楽しみですね。
バスケット(籠)にサンドウィッチを入れて、全身リネンに身を包み、桜を愉しむ。そんな1日が1年に1回でもあっていいと思います。愉しんで生きていきたいものです。
2月に仕入れていた春夏用の生地が入荷しました。
今回の生地は主に日本製のものです。スーツ地はコシ・ハリを大切にしているため、英国ものを推奨していますが、日本の夏のジャケット地は、風土を理解している日本人が作った生地もおすすめです。
春から盛夏にも着用できるクオリティを揃えました。
昨年から本格的に始めた袖裏も排したアンコンジャケットにすると7、8月でも活用できます。(アンコンジャケットについて書いた昨年のブログ記事はこちらです)
Summer wool
Linen
Wool/Linen
Silk/Linen
麻、綿、絹。夏は植物系の素材が活躍します。
リネンのジャケットは夏の大定番です。インナーをポロシャツにしても着られるように、袖裏地もなくして表地のみのサマージャケットにしても映えますね。
こちらはリネンシルクというBERUNでは珍しい生地。Linen60%/Silk40%というバランスで、高級感と清涼感のある一着に仕上がります。麻は粗野な感じがして、もう少し綺麗な印象が欲しいという方にはぜひおすすめしたい生地です。
ウール100%のちりめん生地も数着仕入れました。立体感のある生地で、べたつきがなく軽快に着用できます。こちらは盛夏に大活躍しますね。下はホワイトパンツでよし。中はリネンシャツに、タイをするならニットタイ、もしくはリネンタイで合わせましょう。
夏のお洒落はなかなか難しさがあります。まず、暑苦しいと思われたらいけません。夏の太陽にこたえるように、鮮やかな色の服を着ても許させる、むしろ歓迎される季節です。
白やサックスブルー、ベージュなどは、普段ネイビーかグレーしか着ていない方には、なかなかハードルが高いと思われるかもしれません。
ですが、夏でしか着られない、夏だからこそ挑戦できるものがあります。
パナマハットもそうです。他にも、コンビシューズや、色の鮮やかなリネンシャツなど。
陽気で暑い夏だからこそ、今まで着たことのなかった色に挑戦して、夏でもお洒落を堪能しましょう。
植物系か動物系か
これからの春に使える生地では、わたしは三者混の生地を勧めています。三者混とは文字通り、3つの素材を織り交ぜた生地のことを言います。ウール/シルク/リネンというように、それぞれの特徴を活かした素材のため、様々なシーンに合わせて着用することができます。カシミアやモヘアが入った四者混という生地もあります。
< MIRAGE/Wool 66%, Silk 22%, Linen 12%>
三者混の良いところは、動物系のウールと、植物系のシルク、リネンを合わせているため、オンオフ対応できるというところ。そしてスラックスの素材選びに困らないことです。
春夏のカジュアルなジャケットスタイルでは、スラックスの素材はコットン、リネンを勧めています。
オンで着たい場合はウールのスラックスを勧めていますが、夏の明るい色合いのコーディネートのウールスラックスは、なかなか選び方が難しいです。無彩色のウールでは、どうしてもかたい印象になり、軽さを出すことができないからです。
コットンは風通しがわるく、夏場は暑さやべたつきを感じてしまいます。そのため、夏場のスラックスはリネンかウールに頼りたいです。
夏にウールを使う場合は、明彩色を使えば、程よくカジュアルさが出て、そしてドレッシーな印象を出すことができます。まさに大人さのあるスラックスです。あまり細身にはせず、少しゆとりを出して作ることで生まれる綺麗なドレープを愉しんでほしいです。表情のあるウールだからこそ、そういった表現ができます。
強烈なコシ・ハリを誇るMartin & Sons.のWool 3PLY。
復刻した数年前は無彩色しかありませんでしたが、2,3年前にベージュ、ブラウン、カーキなどの色も出ました。
春夏のスラックス使いに抜群にいいです。
今回は素材の名前が乱立して、なかなか伝わりづらい点もあったかと思います。
そのくらい、春夏という時期は素材と密に向き合っていく季節だということを理解して、これからの時期を愉しんでほしいです。
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