カーディガンと英国生地

BERUNです。

先週まで暖かかった気候が嘘のように寒くなりました。
藤野は最低気温0度を記録しまして、暖房が全く効かないくらいの寒さでした。

11月は本当に忙しくさせていただき、とても楽しくお仕事をさせていただきました。
こんなご時世ですが、洋服の力を存分に借りて、人生を前向きに乗り切りましょう。

The Bookを新たに更新しました

まだ書き途中の項目もありますので、少しずつアップデートをしていきます。
年明けには仕事もひと段落すると思うので、それ以降はまた動画やThe Bookの更新もしていこうかなと思っております。

今回新たに書き下ろした文章はこちらの4つです。

自分らしさとは

現代のウェルドレッサーになってはいけない?

和洋折衷はご法度

靴とベルトの色は合わせるのか

ぜひ、ご興味のある方は読んでいただけたら幸いです。

化学繊維に頼ってはいけない

今の季節、ショッピングをしていますと、大量に街に溢れる洋服があります。
それは、化学繊維素材の洋服です。略して化繊。

フリースやモコモコした素材の洋服は手軽に買えて暖かい。人気が出るのもわかりますが、それは我々の身体には決していい物ではありません。

そもそも人間の身体は100%天然です。科学で作られたものが、身体に合うはずがありません。それは食事や住まいでも同じことがいえます。

理想はなるべく自然界から作られた物に囲まれて生きることです。

軽くて、暖かくて、安い。
この三拍子が揃う物は、ほぼ100%の確率で化学繊維で作られた洋服なので気をつけましょう。
自分自身の健康のためにも、私は決してお勧めしません。

このことについては私が昔書いたThe Bookにも載せています。

わたしが天然素材にこだわる理由

レターカーディガン

9月末から取り掛かっていたカーディガンが完成いたしました。
1stサンプルはすでに出来上がっていたのでそこまで時間がかからないと思っていたのですが、そこからの修正、そしてお一人ずつの型紙の作成となり、完成までに2ヶ月かかってしまいました。オーダーいただいていた皆様、大変お待たせいたしました。

生地は以前のブログでも書いていましたが、コットン85%と北海道ウール15%を使ったヴィンテージライクな厚手の生地。この生地を一度洗い、タンブラー乾燥をかけて詰めています。そうすることにより、グッと雰囲気が良くなります。

ネイビーのボディにブラウンのパイピング。
アズーロ・エ・マローネ(イタリア語で青と茶色)の組み合わせは何に使っても綺麗にハマります。

こちらはネイビーのボディにグレーのパイピングを施したもの。

こちらはダークブラウンのボディにブラウンのパイピング。ヴィンテージ感があって格好いいです。

こちらは今回唯一お作りしたレディースのカーディガン。ラベンダーのボディにライトグレーのパイピング。
女性に上記の生地は重すぎるため、こちらは軽めのウォッシャブルウールの生地を使いました。
ご夫婦でお揃いで作られたいというオーダーでした。素材や色が変わるので、全く揃いには見えないので、程よいペアルックになりますね。

身体が細く、腕が長いというO様。ここまでピッタリと合うカーディガンは着たことがなかったそうです。
部屋の中でサラッと来ていただきたい。そしてそのまま上にアウターを着て出かけていくイメージです。

1着ずつの製作は職人をかなり困らせてしまうので、こちらは一年に一度、まとめてオーダー受注生産とすることにいたします。ポロシャツもその予定です。
またぜひ来年、ご興味のある方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。

英国の香りが充満しています

9月から11月にかけて、本当にたくさんの方に来ていただきました。生地棚に置いてあったわたしのお気に入りの生地が次々旅立ち、嬉しい反面、寂しさを隠せずにいました。隙間があると埋めたくなる性分なので(困った癖です)、先日早速生地を買い付けに行ってきました。しかも見つけてきたのは冬物です。

来年以降の生地をすでに見つけてくるという、いつまで経っても趣味のレベルを抜け出せない店です。笑
まだ冬物の準備が整っていない方は、たくさん揃っていますので、鼻息荒めでお待ちしています。

英国のカントリーライクな柄の生地がたくさん揃いました。

こちらはイタリア製のカシミア100%の生地。程よい厚みのため、ジャケットでもコートでもどちらでも作成できます。
このベージュの方でサファリジャケットを作ったら間違いなく格好いいと思います。

明日からいよいよ12月です。もう今年も残すところ1ヶ月!
変化の激しい2020年でしたが、わたし自身はそこまで大きく変化した実感はありません。トラディショナルな世界なので、時代が進む道を後ろを向きながら走っていくような世界です。
じっくりを考えて、時代を捉え、ですが、真理、信念は曲げずにいくことが何よりも大切な時代だと思います。

-Atelier BERUN-
東京神楽坂のビスポークテーラー

東京都神楽坂6-73-15
メゾンドガーデニア301

http://berun.jp/
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