BERUNです。
今年、梅雨らしさを感じた日は何日あったでしょうか。
すでに最高気温が37度と体温を超える日がやってきました。
夏さん、早すぎです。笑
頑張ってエアコンなしの生活を試みようと思っておりましたが、明日には白旗を上げるでしょう。
ビスポークのいいところですが、流行が関係なければ、時期も関係ないのです。
春にフランネルのスーツを頼まれた方がおりまして、仮縫いを経て先日完成いたしました。
生地はTaylor & Lodge社のダークグレーフランネル。ラムズゴールデンベールのもの。
テイラー&ロッジネームでのラムズゴールデンベールは終了いたしましたので(ハリソンズにラムズゴールデンベールの商標権は譲渡)、未来のヴィンテージとなる生地です。
次の秋冬のために押さえておこう、と全て別の色柄で8着分仕入れたのですが、ありがたいことにすでに2着お嫁に行きました。
これは嗅覚なので、秋冬で動き出す前に今選べるうちに選んでおこう!という動物的感覚で選ばれる方が多いです。
時期ではなく一期一会の機会を大切にする思考、とても嬉しい限りです。
350gmsの中肉のフランネル。これは長い付き合いになりますね!
これを着るために体型を維持したいと思えるものです。
ピスポケットは使わないという方には、無しでいきます。
潔さが出て気持ちがいいディテールです。
S様、この度はありがとうございました!
Summer Jacket Style
わざわざ京都からお越しいただきました、W様。本当にありがとうございます。
リネンシャツと、リネンのトラウザーズ、そしてFox社の強撚糸のジャケットをお見立ていたしました。
個人的に京都は大好きな街で、年に2回は行っていますが、京都の人たちの服装は少し独特で、あまりタイドアップをすることを好まない傾向にあるようです。
これは京都で店を営んでいる方々から聞いたお話ですが、皆様同じ意見でした。
ネクタイをして、黒の革靴を履く、というのがあまりお好きではないそうです。
やはり、控えめであることに美学を感じる気質なのでしょうか。その街に合った装いでいいと思いますので、今回W様にお渡ししたのも、ノータイで合わせられるコーディネートです。
一見派手に見えるかもしれない、赤茶の格子柄の入ったジャケットですが、素材がウール100%でフレスコ織のため、実物は思った以上にシックさがあります。
秋に向けて、トラウザーズはネイビーのコットンのものも合わせて見立てさせていただきました。
M様、この度はわざわざ京都からお越しいただき、誠にありがとうございました!
Mocha brown 3piece suit
こちらは私が個人的に仕立てたく、本国から取り寄せてもらった生地です。
Dugdale & Bros.社の軽い生地感の強撚糸の生地。
何よりグッときたのがこの色です。
茶と一言で片付けたくない、赤茶、いや、もう少し他の色も入っているだろう。
そう思わせてくれる生地です。
この色の華やかさがあり、生地は至って質実剛健な強撚糸。
もう最高ですね。笑
183cmでモデルのような体型のK様が私以上に巧みに着こなしてくれました。
白のリネンシャツにスカイブルーのシルクリネンのネクタイ。
色の緩急が美しいコーディネートに仕上がりました。
K様、たくさん着倒してください!
暑くなればなるほど、お洒落を考えたくなくなるものですが、いつだって物事の反対側で生きている人たちがいます。
暑い時だからこそ、思いっきり楽しむ!
この思考を手に入れれば、何事にも流されずに人生を楽しむことができると思います。
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-Atelier BERUN-
東京都港区元赤坂のビスポークテーラー
洋装士:竹内大途