Day 1 London

BERUNです。

これは今、帰路についている時に書いています。
4年ぶりの英国。

素晴らしいという言葉では言い表せない体験でした。

今回は8泊9日という、少しタイトなスケジュール。

同行してくれたのは、21歳のBERUNを始めたばかりの頃からの付き合いで、私のYoutubeの監修をしてくれている高見氏。

実は今回、海外に行こうかどうか迷っていました。

というのも、行くと決めた時はポンドが203円とかで、日に日に上がっている時でした。(最終的に行く直前に186円になり、神風が吹きました笑)

わざわざこんな高い時に行かなくても。そして、子供が休みの夏休みに父が家族を置いてヨーロッパに行ってくるなんて、なんて勝手な父だ!

と自分に言い聞かせていたのですが、妻が快く背中を押してくれたこと、そして、コロナの影響でもう4年も行っておらず、今行かなくなると、どんどん欧州が遠のいていく気がしたのです。

やらないという癖はなるべくつけないほうがいい。
そういうところから、行くことにしました。

そんなことを高見氏と会った時に話していると、

「俺も行こっかな」

と即決。笑
そんなことで、男2人旅、英国8泊9日の旅の始まりです。

 

今回組んだスケジュールは以下。

1日目 ロンドン

2日目 早朝ロンドンで車を借り、ノーザンプトンへ。その後ハダースフィールドへ行き、生地の買い付け。その後、湖水地方の南側まで行き、宿泊。

3日目 湖水地方を満喫。

4日目 湖水地方からエディンバラまで向かう。道中、寄れたらホーウィックで生地や洋服を見たい。

5日目 高見氏との共通の友人がエディンバラに住んでいるので、彼と昼過ぎまで過ごす。その後、ピトロッホリー(ピトロクリー)まで向かい、宿泊。

6日目 ピトロッホリーから最終目的地はスカイ島。道中ハイランド地方を巡る。

7日目 早朝スカイ島からフェリーに乗り、ハリス島へ。ハリス島でハリスツイードの工場と織元を巡る。

8日目 ハリス島を後にし、ウラプールというハイランドの港町からグラスゴーまで車を走らせ、車を返却。

9日目 最終日。早朝グラスゴーを経ち、ロンドンに着き、飛行機の時間までロンドンを満喫。ガトウィック空港で終了。

と、こんなプランです。

 

黒の線が車でまわったところで、赤線はグラスゴーで車を返し、ロンドンまで戻ってくるという鉄道の線です。
黒の点線はフェリーです。

このプランを考えるために、リアルに2週間練りに練り続けました。笑

まぁ、予定というのは立てるだけで、うまくいかないことが前提なのです。笑

これからつらつら書いていきますので、ご期待ください笑

 

 

朝7時にガトウィック空港に着き、まずは荷物を置きにロンドンのホテルに向かいます。

ホテルに着くと、まだチェックインの時間前(というか朝)なのに、部屋に入っていいよとのことなので、部屋に入り、ドレスアップ。

今回選んだのは、リネンのダブルのスリーピースに、ジョンロブのストラップタイプのUチップ(モデルはOSNER)。

 

着やすさ(歩きやすさ)と軽さと格好良さ、そのバランスを考えて決めました。

 

たくさん買い物をすることを見越して、グローブトロッターマトリョーシカで向かいます。
こうすることで、1つのキャリーバッグを空っぽにできます。笑

久しぶりのロンドン!
ワクワクが止まりません。
ホテルから歩いて、中心地まで向かいます。

 

高見氏は初めての欧州でしたので、少し観光も混ぜながら、紳士街へ向かいます。

ジャーミンストリート。
サヴィルロウ。
そこをつなぐいくつかのアーケード。

 

変わらない良さ!なんて思っていたのですが、なんだか、、感動が薄い。

まず、街の空気が変わってきていることに気がつきました。

私が初めて英国に足を踏み入れた時は、サヴィルロウやジャーミンストリートはすぐ隣がピカデリーサーカスという中心地なのに、まるで聖域のように、おしゃれな人ばかりがいるような通りでした。
しかし今は、「あなた、この道興味ないでしょ??」と思うような観光客がひしめき合っていました。

私が最後に英国に来たのは2020年ですが、その時は1月。観光客が少ない時期だったので、あまり気にならなかったのでしょう。

紳士街の荘厳な雰囲気が変わっていました。

もう一つ、感動の薄さの原因は、私のモノ作りの純度が上がっていることが挙げられます。
ショッピングをしていても、ほぼ全て確認作業でした。

「うんうん、そうだよね。こういうの作るよね」

という感覚で、新たな発見というのはあまりありませんでした。

また、物価の影響で、すべての洋服の価格が格段に上がっていました。
そこに円安ですから、とてもじゃないがこんな値段では買えません。と降参したくなるものばかり。

しかも昔はセールをやっていたようなお店も、セールをやらなくなっていました。
コロナの影響で、生産数を減らしたそうで、それがそのまま続いているという話も聞きました。

あと、これも完全に浦島太郎状態になったのですが、海外旅行客が使えていた、TAX REFUND(税金が空港で申請をすると返ってくるもの)というのが使えなくなっていたこと!
これは私の完全に情報収集不足なのですが、英国がEUを離脱した関係で、それができなくなったそうです。
何も知らなかった。笑

そういうことで、ロンドンでいろいろなものを買うぞぉおおおと意気込んでいたのですが、たくさんの理由が折り重なったことで、早々に打ち砕かれてしまいました。

そんな中ですが、ハットを買いました。

 

Lock & Co.のフェルトハット。

 

ロックのハットは硬く、私の頭に合うものが今までなかったのですが、今回見つけたのはアンライニングで、ソフトな作りのものでしたので、ハチの張っている私の頭でもジャストフィットでした。

これは私の旅のルールなのですが、ヨーロッパに行くと必ずハットを買ってしまうので、行きはハットではなく、キャスケットをかぶっていくようにしています。

初日に早速ハットをゲット。

たまたまいた店員は、ハンツマンでテーラーをやっているという方でした。
一つボタンにターンナップカフ。まさにハンツマンのスタイル。
インナーはジョンスメドレーの長袖ニットポロ。

 

この写真を撮ってもらいたかったのは、何も観光の記念にしたかったわけではなく、彼のこのスタイルをお届けしたかったからです。

なぜなら、BERUNの半袖ニットポロの長袖バージョンが完成したからです!笑

ニットポロにツイードジャケットを合わせる。なんともリラックスした雰囲気で、大人のカジュアルコーディネートではないでしょうか。

このようなスタイルをもっと日本に浸透させたい。あまりにもお手本のような着こなしでしたので、一緒に写真をお願いしました。

 

  

紳士街界隈にあるパブ、ゴールデンライオンはキッチンの調子が悪く料理が作れないとのことで、ビールだけをいただきました。

 

 

 

ハンツマンの彼が勧めてくれたバプの食事は非常にブリティッシュな味でした。笑

あとは、今回カメラバッグとして持ってきていたものはビリンガム。
ビリンガムは好きなのですが、テーラードスタイルにはあまり合わない。
レザーでマチのある、カメラバッグにできるようなバッグがあれば欲しいなぁと思っていました。

ロンドンに行くたびに立ち寄る店、William Evans。
ここは狩猟のアイテム、ギア、ウェアを取り扱っているお店。
ロンドンの一等地にハンティングギアの店を構えられるなんて、さすが英国。
この店のウインドウに置いてあったレザーバッグに一目惚れ。

これは本来の用途とは違うけれど、カメラバッグに最適。
肩にも掛けられるし、手で持つこともできる。このようなバッグで2Wayというのは非常に嬉しい。
早速、カメラバッグも新調しました。

 

ロンドンは半年間だけ住んでいたので、思い出すように街を歩きます。
それにしても、紳士街を除いて、ジャケットを着ている人もいないし、スーツの人なんてほとんどいない。
我々2人、完全に浮いています。

 

しかも高見氏は私が仕立てた緑色のジャケットだし笑

降ったり止んだりのブリティッシュウェザーに歓迎され、パブで一杯ひっかけながら街を歩く。

行きたかった店を周り、ロンドンに住んでいるお客様に会い、ディナーはロンドン最古のレストラン、Rules(ルールズ)へ。

 

 

 

 

 

 

欧州の夏の夜は明るい。21:30くらいでようやく暗くなり始めてきました。

翌日は6時間ほど運転をする予定なので、早めに寝ることにします。

 

 

 

-Atelier BERUN-
東京表参道の仕立て屋 / 洋装士

Haruto Takeuchi / 竹内大途

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https://berun.jp/

Day 1 London” への1件のフィードバック

  1. こんにちは、いつも楽しく拝見しております。
    竹内さんがイギリスの街の風景に馴染んでいて、インスタレーションといったらいいのでしょうか、カメラバッグを持っている写真はかっこいいですね😎

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