BERUNです。
英国旅行2日目。
レンタカーをピックアップし、第一目的はノーザンプトン。
ノーザンプトンにはどうしても行きたかった!というわけではなかったのですが、長距離運転のちょうど真ん中に位置していたため、せっかくだから立ち寄ることにしました。
実はノーザンプトンは2011年以来。3月11日の日にたまたま来ていたのです。
靴を買い喜んでいた中、日本で地震があった話を聞き、気が気ではなくなったことを鮮明に覚えています。
13年ぶりのノーザンプトン。色々変わっていました。
今回は先に歩を進める必要があったため、エドワードグリーンとジョンロブにのみ立ち寄ることにしました。
ロンドンからちょうど2時間、エドワードグリーンに到着。
しかし、あれ?
車が止まっていないぞ。
工場が暗いぞ。
これはもしや。。
そう、
ホリデーでした。
これはなかなかグッドタイミングとしか言えませんね。笑
もしや他の工場もすべてホリデーなのでは。。と思い、ジョンロブへ向かいます。
ジョンロブは8年前に移転したそうで、私の記憶とは違う通りにありました。
思いっきり住宅街に入り、本当にここに世界のジョンロブがあるのか?と不安になるほどです。
前に停めてみると、、これは、、
やってないでしょ。。笑
ダメ元でベルを鳴らしてみると、奥から女性が出てきてくれました。
よかった。
ということでジョンロブで靴を見ることに。
私はあまり現行の靴は買わない主義ですが、旅行に来て、現地のものを現地の価格で買う時は例外的に買う時もあります。
昔は不人気モデルは一足£200とかで売られているものもありましたが、今はもうそういうのはなく、革靴であれば一律£630~という価格帯でした。
当時ポンドの価格は£150ほど。今は出発前の£206からは少し安くなったとはいえ、£190です。
(昔は£500だった靴が当時の為替で円になると75,000円。そこからTAXが戻ってくるため、約60,000円。今は£630 ×190= 約120,000円ですから、倍ですね)
昔の価格を知っている人からすると、TAX REFUNDもないし、あまりお得感がない。。
と思っていましたが、私の大好きなモデル、ロペスとデラーノのミディアムブラウンのスウェードがあるではないか。
履いてみるとピッタリ。。
これは、、、買います。。笑
ミディアムブラウンのスウェードのローファーを2足買いという暴挙です。笑
一緒にきていた高見氏は、なんと店内に一足だけあったビスポークのロブが、サイズもデザインも色もすべてドンピシャで合ったので買うとのこと。もってるなぁ。
結果、ジョンロブで計3足の靴を買いました。
そのあと、せっかく来たからとクロケット&ジョーンズにも寄ってみようとなり立ち寄ったのですが、ホリデーでした。(社用車がいちいちカッコいい)
ジョンロブ、開いててくれてありがとう。笑
しかし、朝レンタカーを借りるのにも手こずり、ここでの買い物も押してしまい、生地屋さんのアポイントの時間が大幅に遅れてしまいました。
遅れるという連絡をし、その後はこの日の本命である生地屋に行くためにハダースフィールドの方に向かいます。
2016年以来のハダースフィールド。
ノーザンプトンから2時間、ようやく着いた。
と思い、店の前まで行ったのですが、
あれ。
開いてない。
完全にシャッターが閉まっている。
慌てて彼に連絡をとってみるも、つながらず。
どうしたものかと打ちひしがれていましたが、ここにいてもどうしようもないので、砕かれた心を携えて、この日のホテルである湖水地方の南側の方まで向かうことにしました。
(その後、時間になっても来ないから閉めちゃったよと連絡が。。連絡したのに、泣)
しかし隣で高見氏は妙に落ち着いている。
「こういうマイナスが起きたときって必ずどこかで回収されるので、大丈夫ですよ」
とのこと。(この男はどこか達観してるんです)
しかし、これが前半戦のメインでもあったわたしは気が気じゃありません。(じゃあ遅れるなよ笑)
この先、生地屋でがっつり生地を見る時間なんてとってないから、回収なんてされないでしょ。。と落ち込むわたし。
落ち込みながら、本日の総運転時間6時間が経ち、ようやくホテルまで着きました。
人生初の湖水地方。ずっと来てみたかった場所です。
美しい街並み。この頃には生地を買えなかったことはとうの昔の出来事のように消え去ってしまっていました。
大通りから湖水地方エリアに入ると、道がうんと細くなり、小さく美しい街並みが立ち並びだしました。
湖水地方のホテルの多くは、1階がレストランで、2階以上が宿泊施設という作り。
大きな街を除き、外に食事をしに行くという場所が少ないため、そのホテルの中ですべて完結させるスタイルです。
今回の英国旅を通して、一番美味しかったのが、ここでの食事でした。
よくイギリスは飯がまずいなんて言いますが、そもそも彼らは飯の美味しさに注力していないのです。
飯がうまいランキングにエントリーしていないのに、勝手にランキングに入れられている感じです。笑
ロンドンでの食事はまさにそんな印象です。
もしロンドンで美味しい食事を楽しむなら、伝統料理ではなく、多国籍料理を楽しむのがいいでしょう。
郊外に出たら、しっかりと味で勝負している美味しくて素朴なお店がたくさんあります。
今回の宿は、17世紀に馬車宿として使われていた建物をそのまま残し、ホテルにしているというお宿。
時代を越えなくては作り出せない雰囲気があります。なんとも魅力的です。
髭面の男2人、ダブルベッドで就寝です。
-Atelier BERUN-
東京表参道の仕立て屋 / 洋装士
Haruto Takeuchi / 竹内大途