BERUNです。
旅行から戻ってきて、秋冬の服が本格的にスタートしました。
おかげさまで日々、忙しく過ごすことができております。
8月のお盆明けから、Y君という若いアシスタントが常駐することになりました。
大阪から来た21歳の若者。
テーラー業を目指して東京まで来てくれました。
わたしの持っている知識や技術は惜しみなく伝えます。
なんだか偉そうに聞こえる人もいるかもしれませんが、正統派の洋服をしっかりと理解して、基本に忠実に洋服を作ることができる人は意外と多くないと思います。
何よりも、まずは基本です。
型なしは型があってこそ成立します。
その基本のきをしっかりと覚えることができれば、おそらくこの業界で(自分らしく楽しく)ご飯を食べていくことはよりやりやすくなると思います。
そんな思いからですので、変にスクールにしたりとか、そんなことはせずに、この世界に興味があり、わたしと同じくらいの熱量がある方であればウェルカム!という感じです。
とまぁ、よく今までほぼほぼ1人でやっていたなと我ながら感心するのですが、普通に手が回っていませんでした。笑
お湯を沸かしただけでお茶を淹れ忘れていたりすることはもうなくなると思います!笑
これから忙しくなる秋冬シーズン。いつもより心にゆとりを持って迎えられそうです。
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秋冬生地が豊作です
XやInstagramのストーリーなどではアップしていましたが、8月は生地がとんでもなく届いた月でした。
まず、7月に大阪で買い付けてきたヴィンテージの生地たち。
写真ではそこまでの量に感じないかもしれませんが、後ろにも積まれてあるため、とんでもない量です。笑
これらの生地については以前ブログでも書きましたが、もう手に入れることができない生地たちですので、早く売ろうなどということは全く思いません。
完全に時代が止まったクラシックな生地を理解していただける方に、少しずつお作りしていきたいと思います。
生地棚の整理をしてまして、ヴィンテージの生地たちは棚の上のはしごコーナーに鎮座しております。
あとは、イギリスから買い付けてきた生地たち。
フランネル、コート生地、キャバルリーツイルなど。
そしてそして、今回のスコットランドで買い付けてきた生地たち。
どん!
こちらはほぼすべてツイード!!
笑っちまうくらいの量です。
スコットランドからの生地の総重量 230kg
ハリス島からの生地 25kg
イギリスからの生地 150kg
united kingdomから約400kgの生地が届きました。
ぷよぷよで言えばこの状況です。もう完全にどうかしてます。
心のどこかにいるミニハルト「もう生地はいっぱいあるだろ?ハルト。なんでそんなに買うんだい?」
ハルト「そうなんだ。分かるんだよ。分かるんだよ。でも、見つけてしまうんだよ。いい生地を。」
洋服もそうですが、わたしは”そっち”の神様に非常に気に入られているようで、なぜかいいものに巡り合ってしまうのです。
服神さま「(ほらほら、今日は高円寺行くだろ?あのお店にいい服置いておくからねぇ…)」
いざ、高円寺へ!(仕事はたっぷり残ってます)
ハルト「えっ!これめちゃくちゃいいですね!」
オーナー「えっこれさっき出したんですよ笑」
そしてまんまとその服に出会ってしまうのです。
もうそうなれば買わない選択肢はありません。(最高クラスの言い訳です)
とまぁそんな感じのわたしですので、生地と洋服で床が抜けて追い出されない限りは、この流れは続くと思います。
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夏の終わりのショーツ
BERUNの裏メニューであるショーツ(ショートパンツ)。
あまりブログにもアップしていないので、参考写真見たいです!というリクエストがあるのですが、なかなかお見せすることができませんでした。
今回O様にお仕立てしたリネンのヘリンボーンのショーツ。
とてもいい雰囲気でしたので、写真を撮らせていただきました。
ブルーヘリンボーン柄のショーツ。
ショーツという小さな面積の洋服でとても大切なのは、サイズ感です。
短すぎても細すぎてもNG。
子供っぽくならず、あくまで大人の雰囲気を出すために工夫が必要なのです。
インの2タック、サイド尾錠というカジュアルショーツに一石を投じているなんともアダルトな雰囲気。
このショーツにリネンのシャツをさらっと合わせて、夏のカジュアルは完結です。
来年の装いにぜひ、参考になりましたら幸いです!
O様には今回新たに、デニムトラウザーズと、ツイードジャケットをお仕立ていたしました。
デニムトラウザーズもBERUNの裏メニューですが、2010年の創業当時からずっと作り続けているものです。
わたしも先月の英国旅行の際に持っていきましたが、非常に活躍しました。
デニム素材を使い、デザインやサイズ感は一切カジュアルダウンさせず、素材だけでカジュアルさを作り出しています。
細身にしたり、デザインをヘタにこだわったりすると、巷によくある「デニスラね〜。」って感じになってしまうので、そこは気をつけたいところです。
ジャケットはドーメルのスポーテックスの復刻生地。
特別な一着です。
クリアな生地感ですが、しっかりとハリコシがあるとても魅力的な生地です。
O様、いつもありがとうございます!
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グレースーツとスウェインアドニー
春に初めてお越しいただいたH様。
日本でいえば真夏以外は着ることができるフレスコのグレースーツをご提案いたしました。
鞄もお探しであったH様。
わたしの中で、感覚なのですが、この方にはコレ、この方にはコレ、というのがあります。
例えば靴で言っても、ジョンロブ、グリーンだと上品すぎるし、クロケットもベタだなぁ。
チャーチでもないし。。意外とオールデンのローファーとか合わせると、コーディネートに深みが出ていいかもしれないですね!
というように、わたしが思うベストアンサーをお伝えしています。
わたしの感覚なので、正解はないのですが、一人一人提案するものが異なります。
動画では伝えきれない、その人を見てご提案をするということが面と向かってお仕事をする一番の面白さでしょう。
そんなことで、H様に、わたしが持っていたスウェインアドニーのダレスバッグを持ってもらうと、ビタっとハマりました。
これが国産のダークブラウンのダレスバッグだと雰囲気が全然違います。
もっと硬派な、真面目な人。という印象を受けるでしょう。
同じダレスバッグでも、何を選ぶかで全体の印象は大きく変わります。
鞄選びは本当に大変ですが、コレだ!というものに出会えたら、それを大切にしていきましょう。
すらっとスタイルのいいH様のスーツ、フロントカットをセミスクエアに致しました。
ブリティッシュスタイルのスーツにスウェインアドニーのダレスバッグ。
この組み合わせは相当格好いいです。
H様、ぜひたくさんご着用ください!
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ジャケット&ニットポロ
わたしが今年から勧めていきたいスタイル、ジャケットの中にニットポロを合わせるコーディネート。
休日の着こなしでぜひお勧めしたいです。
シャツをノータイで着るのもありますが、それにジャケットを合わせると、「お仕事ですか?」となりかねません。
休日でもネクタイをしてタイドアップを楽しむ方もいらっしゃいますが、着こなしの幅は広い方がいいと思います。
タイドアップもよし。少し抜いたカジュアルな装いもできればなおよしです。
ニットポロコーディネートは、たとえば旅行に行くときに役に立ちます。
まだ撮影ができておらず、オンラインショップにアップできていないのですが、実際にお越しいただいた方は少しずつ買っていっていただいております。
夏に使った強撚糸の半袖ニットポロと同じ生地で作りました。
サイズは長袖仕様に変更し、ジャケットの中により合わせやすいように設計し直しました。
色はインナー使いしやすいシックな4色。
今回着用しているのはグレイッシュブラウン。
単品で着てもよし、
上にジャケットを合わせるとこんな印象です。
話がズレますが、今回お渡ししたコンビのコインローファーが格好いいです。
ダークブラウンとブラウンのコンビであれば、通年使うことができます。
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ウールリネンジャケット
ウール50%、リネン50%のウインドウペーン柄のジャケット。
こちらはアンダイド(UNDYED)という、染色を行わず、素材そのものの色で作り上げた生地。
染色のための水も化学物質もエネルギーも使わないため、環境にも良いと言われています。
そんな思想家ではありませんが、なんだかロマンがあるので、アンダイドの生地は好きです。
限られた色の中で美しさを出すというところに、美学が詰まっています。
ジャケットに合わせたのは、グレージュのオッドベストに、ダークブラウンのコットントラウザーズ。
同系色で色のトーンを変えるコーディネート。(インナーはまだ暑い日でしたのでラベンダーカラーのニットポロです。)
統一感が出て、着こなしに深みが出ます。
ベーシックな色のアイテムを少しずつ揃えていけば、ジャケパンの組み合わせが増えていったときにもあれこれ合わせることができるようになるので、まずは基本の色を揃えていくことを勧めております。
N様、いつもありがとうございます!
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-Atelier BERUN-
東京表参道の仕立て屋 / 洋装士
Haruto Takeuchi / 竹内大途
私はタフに履けるデニムスラックスが大好きなのですが、竹内さんも“アリ”としていることに感動です!