自然から学ぶ

BERUNです。

先々週、5日間お休みをいただいて、九州に旅行に行ってきました。

長崎から始まり、佐賀に入り、はさみ焼き、有田焼、伊万里焼、唐津焼き、と焼き物巡りをして、壱岐島へと行ってきました。

店で使う用の器や茶器も素敵なものを購入できました。

素敵にモダナイズされた器屋もあり。

窯元に足を運び、作家から直接器を見せてもらったり、

壱岐島へは、友人が勧めてくれたホテルに行くのが第一目的でしたので、前情報が全くなく向かったのですが、壱岐は素晴らしい島でした。

海の幸あり、壱岐牛、米、麦、野菜、全て島で賄うことができていて、食料自給率は100%超えているそう。

島といえばわたしのイメージでは、どこか不便で何かが足りない、それが島だと思っていましたが、壱岐の中だけで全てがうまく循環しているのを感じました。

小さな島の中に1,500社神社があり、天災に見舞われない神々の島。決して大袈裟なキャッチフレーズではありませんでした。

ホテルの部屋から眺める夕日がとても美しかったです。

星空の綺麗なこと綺麗なこと。

温泉あり、美食あり、人も良し。九州の魅力にどっぷりと魅了されてしまいました。

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BERUNオリジナル靴第二弾

BERUNで作ったオリジナルの靴、茶のシボ革で作った一足。

ありがたいことに、手に取っていただいた方には、とても履き心地がいいと好評です。

履き心地が良く、程よく格好いい。そんな靴を作っております。

今回、第二弾ですが、黒のスウェードでお作りいたしました。

英国のヤヌスカーフを使った今回の一足。

サンプルがまだ仕上がったばかりですが、茶の革と異なり、シックで上品な印象がします。

早く各足の作成に取り掛かりたいと思っておりますので、ぜひ仕上がりを楽しみにしていてください。

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あなたのための服

初めてお越しいただきましたN様。

ジャケットスタイルをお作りいたしました。

肩幅がしっかりと広く、ウエストが細いN様。

そのような方は既製服かパターンオーダーであれば、どちらかを犠牲にするしかありません。

そして、どちらを犠牲にするかと言えば、ほとんどが大きな方を犠牲にします。

肩幅が大きな方であれば、その肩幅に合わせてしまうと、ウェストがダボダボになってしまうため、肩幅をぎゅっと詰めて、全体をコンパクトにした洋服を着ることになります。

そうなりますと、肩周りが窮屈で非常に着心地が悪い洋服になります。

その結果、ジャケットって着てると疲れるよね。と言う本来正解ではないレッテルが貼られてしまうのです。

私が考えているフィッティングは、その方の体に自然によくフィットした洋服。

どこもきつくなく、どこも余分に余っていない洋服と言うのは、私の理想です。

それを一度感じていただけたら、ジャケットってこんなに着心地がいいんですね。

スラックスってこんなに履いていて疲れないんですね。

ということを感じていただけます。

N様の広い肩幅を活かして、今回のジャケットはお作りいたしました。

まず、ハンガーにかけてみると、肩幅が広く、あまり見慣れないシルエットだと思われるでしょう。
(正直、私も納品の前まではドキドキです)

ですが、誂えの洋服と言うのは、主人の体に入って初めて完成します。

既製服は掛かっているときに格好良く見えるもの。

注文服はその逆です。

掛かっているときには、このお洋服は誰が着るんだろうか?

と思ってしまうような洋服でも、主人の体に入った途端に化けるもの。それが注文服です。

N様のお身体にとてもピッタリと吸い付きました。

N様、ぜひたくさんご着用ください!

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立ち飲みとツイードと

何度かお越しいただいていおります、I様。

初めての出会いは、私が店に車で向かっていた際、青山の歩行者を見ていたら、素敵な服を着た人だなぁと思っていたら、その方がI様でした。

休日にカバンを持たず、コットンのステンカラーコートをサラッと羽織り、ふらっと歩くお姿が素敵でした。

順当に歳を重ねられて、男性のトラディショナルな装いがとてもお似合いになります。

そんなI様に今回お作りしたのは、ずばりツイードジャケットとコーデュロイトラウザーズ。
(トラウザーズ、少し落ちていますが、尾錠であげればジャストでした。撮影時に気が付かず。。)

ツイードは、大判のカントリーチェック柄。

これは非常に人を選ぶ生地です。

まさにシンデレラ待ちの生地。合う人にはすこぶる合う。そうでない方は決してお勧めできない。そんな間口の狭い生地です。

I様はまさにピンと来たお方。

最近のBERUNはほぼ一択です。笑

色々とお話を聞いているうちに、私の中で「あれがいいな」というイメージが膨らんできます。そして、

私「これです。」

お客様「ではこれで」

あとは雑談です。笑

もちろん2,3択になることもありますが、ベストアンサーって1つだと思うのです。

ベターアンサーはいくつか候補がありますが、そのベストとベターの中でお互いの理想を突き合わせていく感覚です。

コーデュロイは太畝のもの。

履き込んでいくことで、どんどんシワが入り、色が抜けて、味が出てきます。

わたしも10年前に仕立てた太畝のコーデュロイはいまだに現役ですが、今からようやくスタートします、という具合です。

今までは序章でしたと言わんばかりの状態。

10年といえば、準備運動どころではなく、フルマラソンを走ったくらいの状態なわけですが、太畝コーデュロイはアイアンマンレースに出る準備をしていますから、まだまだいけるわけです。

ブラウンベースのチェック柄のツイードに、ベージュのコーデュロイトラウザーズ。

とても渋くて格好いいです。

BERUNのあとは一人でフラッと立ち飲みに行かれるI様。

こんな燻銀な人が隣で飲んでいたら、話しかけずにはいられないでしょう。

I様、いつもありがとうございます!

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ダークグレーフランネル

初めてお越しいただきましたK様。

今まであまりスーツに頓着はなかったが、少しずつ必要な機会も増えてきたということでお越しいただきました。

お作りしたのは、Dormeuil社のダークグレーのフランネル生地で仕立てたスーツ。

うっすらヘリンボーンが入っており、フランネルのじんわりと鈍く輝く光沢がとても美しいです。

シンプルながら、上品さを感じさせる1着。

身体を鍛えられているK様、上半身にどっしりとしたボリュームがあるからこそ、厚みのある生地でスーツを仕立てることで身体のラインを活かすことができます。

K様、ぜひ大切な場面でたくさんご活用ください!

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アースカラー

いつもお越しいただいております、K様。

お仕事はかたい業界なのですが、決して着る物はガチガチに制限されているわけではないということで、そうでしたら、色を楽しまれてはいかがでしょうか。と夏には絹のシアサッカーでジャケットをお仕立てしたり、少しずつ装いの愉しみ方を広げてきました。

今回、秋冬物のジャケットスタイルのご提案で、ネイビー&グレーという色ではなく、もっと自由にジャケットスタイルを楽しんでいただきたいと、オリーブカラーのジャケットに、サンドベージュのフランネルでトラウザーズをお仕立ていたしました。

とてもいい色合わせです。

こういう上下の組み合わせはなかなか自分では決めることが難しいでしょう。

自分で選んでみると、失敗してしまうかもしれない。だからこそ、プロに委ねるというのはとてもいいと思います。

ブラウングレーのウールリネンのネクタイを合わせました。

全体の雰囲気にマッチしてとても良い仕上がりです。

K様、いつもありがとうございます!

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エスコリアルウール

初めてお越しいただきました、K様。(K様が続きます笑)

今までも老舗のテーラーでお作りされていたK様、今回は弊店を選んでいただきました。

撫で肩で細身のK様。

肩を落とし切るのではなく、肩パッドで肩のラインをしっかりと活かすことで、なよっとした印象を変えることができます。

今回選んだのは、エスコリアルウール。そちらを使ってジャケットをお仕立ていたしました。

ネクタイはされないというK様。そうであれば、ジャケットに華を持たせましょう。

ということで柄物を選んだわけです。

トラウザーズはFox Brothersのダークグレーフランネル。

こちらのジャケットも一見派手に見えるかもしれませんが、ブラウングレーにブルーとブラウンのウインドウペーンですので、決して気を衒った印象にはなりません。

とても素敵です。

K様、ぜひ、たくさんご活用いただけたら幸いです。

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-Atelier BERUN-
東京表参道の仕立て屋 / 洋装士

Haruto Takeuchi / 竹内大途

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