AI時代にクラシックを生きる

BERUNです。

いつもは年内最後のブログを書いて締めるはずなのですが、年末にブログを書く時間がなく、年が明けてしまいました。笑

本当は年の最後のブログのつもりなので、2025年の納めと、2026年を迎えるにあたって思うことを書いていきたいと思います。

2025年は29日で最終営業となりました。
26日からは今の店に来てから初めての4日連続営業で、年内洋服納めラッシュでした。
仕事始めは1月8日からです。(えっなんかえらいのんびりしてるやん!)

たまにお客様から、
「1年の抱負とかは考えるんですか?」
と言われるのですが、私は昔から特に考えていません。
考えていないというか、2つだけ意識していることがあります。

1つ目は、今日より明日がより良い自分になっていること。

言葉は簡単ですが、意外と意識して生きているとなかなかムツカシイと感じることもあります。
気がつけばついついダラダラしてしまうのがヒトです。(ワタシモ基本誰ニモ見ラレナケレバダラダラ×4シテオリマス)
今日より明日が格好いい男になっていること。これを意識し続ければ、最期の時が一番格好いい男になっているわけですよね。

棺桶の中ではお気に入りのツイードのスーツを着て、ミンクとカシミヤに包まれて星になるわけです。
それはいい人生だったナ!となると思います。

そして2つ目は、いいご縁が来た時に、常にそれを受け取れる状態に自分を持っておくようにしておく。ということです。
いいパスが来た時に、すぐに全力で走り出せるようにしている。という感じでしょうか。

人生は選択と決断の連続です。
当たり前ですが、この選択を間違え続けると、人生は低迷していきます。
自分の人生がより良い方向に進んでいくのはどっちだ!?

と考えて、行動する。

良い選択をできるように、自分のコンディションをメンタル面でも身体的な面でも良い状態に整えておく。
細々とお茶を習ったりヨガをやったりしていますが、日々精神を整える時間を意識的に作るようにしています。
こういう時間を設けておくと、本当の自分の内なる声が聞こえてきます。

そうすることで、本当の自分はこういう人なんだとスッと腑に落ちていきます。

社会の中にいると、外の世界のざわつきに惑わされ、本当の自分の声が聞こえづらくなってしまいます。
SNS、ネットニュース、AI、情報が多くなりすぎている今という時代の弊害です。

気がつくと、「ワタシハダレ?」となってしまうこともあります。
そうさせないために、自分の心と対話をする時間が必要です。

日々生きていると色々なことが起こります。
何か良くないことが起こり、自分のメンタルが揺らいだとき、整った精神状態を脳が覚えていれば、この揺らいでいる状態は本当の自分ではない、と元に引き戻してくれます。

これがあるかないかはかなり大きいです。

ガンダムもホワイトベースがなければ戦えないように、自分の中にホワイトベースを持っておくのです。
意外とホワイトベース不在で、宇宙で孤軍奮闘しているようなガンダムたちが世の中にはとても多いと感じます。

そして傷付いたら外に癒しを求めに行くのです。

ホワイトベースは外にあるのではなく、自分の中にしかありません。
中にしかといいますか、自分の中にあるホワイトベースが最も強固なものだと思います。

また、目標を立てることも大事なフェーズもあるかもしれませんが、目標設定というのは、山登りやマラソンみたいに、明確に数字や距離で測れるもののほうが適しているのではと私は思うのです。(なので営業の人とかは目標設定は必要ですよね)

1年という長い時間を生きていく上で、5分後に何が起こるかわからない、明日どうなるかわからないの連続の中で、目標というピンは時に不都合も生じてくる時もあります。

目標という外的要因に自分を定めるのではなく、自分の空気、感覚を常に研ぎ澄ませておくという内面を整えることで、周りからの巡りが良い流れになるという感じでしょうか。(あれ?怪しくなってきました?)

まぁ、というわけで私はご縁や運という言葉を大事に生きている男ですので、その巡りを良くしておくために日々、整えております。それが勝手に意図せず目標達成に繋がっているわけです。

さて、タイトルにもありますように、今はAI時代です。

私はChat GPTというものと使ったことがありませんが、これは本当に便利だそうですね。

私のお客様からも色々な使い方を教えてもらいます。

直接英語で会話をし、最後にフィードバックをもらい、改善点を教えてくれる。これがあれば英会話も必要なし。

最近こられたお方は、生地の写真を撮り、それを自分が着ているかのような写真に当てはめて、着用画像を瞬時に作り出していました。

他では、ファッションのアドバイスを受けているという方もいらっしゃいました。
すごいなと思ったのは、自分の足を何枚か写真を撮り、チャーチのラスト◯番は自分の足に合うかと尋ねると、

「あなたの足だと小指が当たるから、チャーチなら◯番ラストの方がいいでしょう」
とアドバイスをくれるそう。

また、洋服の全身コーディネートの写真を撮り、何か改善するところがないかと聞くと、
「そのコートに対してスニーカーだと軽すぎるから、革靴にした方がいい」
というようなアドバイスをくれるそう。

これには驚きました。しかもなかなか的確なのです。

そしてこれは年と言わず、日に日にますます上等なものになっていくでしょう。

お察しの通りかもしれませんが、私はこれらのやり取りを静観しています。

英会話は確かにすごいと思いました。私もやりたいです。

ですが、装いという、個の感性、センスを表すものが、AIに選ばれるというのは、私は時代がどんなに進んでも納得致し難いです。

装い、洋服選びというのは正解があるものではありません。

私は動画では分かりやすく、NGやこれがいいということをお話ししていますが、何かの動画でも、NGとかも関係なく着こなす力があれば、それでOKなのです。それが本当のオシャレなのです。ということを話しています。

正解不正解を圧倒する自分の好きがあるかどうかが大切なのです

私はいつも分かりやすく題材に挙げさせていただいておりますが、林家ペーパーさんがピンクが似合うと誰が決めたでしょうか。
そして果たして本当に似合うのでしょうか。

そんな疑問を一掃するかのように、お二人はピンクを着続けています。
そしてそれがトレードマークになっています。

私は装いはそれでいいと思っているのです。

こんなことを言うとどこかの業界を敵に回すことになるかもしれませんが、自分に似合う色を他人に決めてもらうのも、私はいかがなものかと思っております。

もちろん、洋服が全くわからないという方は、大海原にイカダだけで落とされてどっちにいけばいいのかわからないというレベル感のわからなさだということは私も理解しております。(私も最初の頃はチンプンカンプンボーイでしたので)

そのために、初めの頃はコンパス位の物はある方がいいのは分かります。
ですが、コンパスだけではなく、モーター付きの自動運転の大船まで用意されているのです。
それでは自分で漕ぐ力、考える力が身に付くはずがありません。

大きな船の中でお酒を飲んでのんべんだらりとしていれば目的地に着くからです。

それではまた次の航海となった時、またそれらの力を借りなくてはなりません。
自分のスキルが身につくことはなく、ずっと何者かの力を借りなくてなならないのです。

私も動画のコメントでよく、

「モールスキンとコーデュロイ、最初に揃えるのはどっちですか」
や、
「コットンパンツ最初に揃えるなら何色がいいですか」
というようなコメントをたくさんいただきますが、私は一貫して、
「あなたがどんな人かわからないので、自分で考えてください」
と答えています。

私はなんでも正解がすぐに出るAI時代だからこそ、失敗をしてほしいのです。
大海原でコンパスを渡されただけで、とりあえず南に行ってみようかなという精神が大事なのです。

私も中学1年で洋服に目覚めて、恐ろしいほどたくさんの失敗をしてきました。

何もファッション界のサラブレッド!というような男ではなかったので、田舎の青森でただただ純粋に洋服が好きなボーイとして、いっぱい洋服を着てきたわけです。

その中で、
「えっそれダサいよ」
「それにそれ合わせるの違うと思うよ」
と何万回も言われてきました。
そしてそれを反省して、内観して、次に活かしてきました。

その失敗はAIに聞くと省かれてしまいます。
失敗をしないように人生が作られてしまいます。
失敗をしないと、自分で考える感性が身につきません。
なんでも答えを聞かないとわからない人になってしまいます。
失敗をするからこそ、身体で覚え、次に活かすことができるのです。

これからますます答えがなくては進めない人たちが増えていくでしょう。
だからこそ、自分自身で身体でぶつかりゲリラ戦ができる人が生き残っていけると私は思っています。

ゲリラ戦で戦い続け、疲れたら自分の中のホワイトベースで休む。
これらの中に、他人に何かを求めるという行動はありません。

ですがここで言いたいのは、なんでもかんでも自分でやれと言いたいわけではありません。

誰かの力を借りなくてはいけないことはたくさんありますが、自分自身で考え、行動する力があれば、そこで本当に他人の力を借りなくてはいけない時というのが見えてきます。

自分でやるべきところはやる。そして人の力を借りた方がいいところはしっかりと借りる。
自分でやり始めることで、そのバランス、線引きが見えてきます。

なんだかストイック野郎だなと思われているかもしれませんが、私は世界一自分に甘い甘々甘党野郎なので、話半分(というか1割)程度で聞いてくださいネ。

そんなBERUNの竹内でした。

まだブログに載せられていないお方、30人くらいいらっしゃるので、急いでブログを書いていかないと春が来て夏になってしまいます。笑

2026年も、引き続きよろしくお願いいたします!

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-Atelier BERUN-
東京表参道の仕立て屋 / 洋装士

Haruto Takeuchi / 竹内大途

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