BERUNです。
ニットTシャツを作っております
冬のローゲージの製作は時期から遅れてしまいましたが、その反省を活かし、すでに夏物に取り掛かっております!

先日のサブチャンネルでも軽くお話いたしましたが、BERUN初のTシャツをお作りしております。
「BERUNがTシャツだとぉ〜。やっちまったな!」
とならないでください。笑
今回特別にとてもいい糸を仕入れられまして、その糸を使って何か良いものができないかと考えておりました。
ポロシャツはBERUNの定番で作っているものがありますので、他に夏の定番ものとなりますと、Tシャツしかない!と思ったわけです。
ですが、BERUNがただのカジュアルなTシャツを作るわけはありません。
糸はリネン65%、コットン35%という夏向きの素材。
そして作りはとにかくタフにしました。
Tシャツ1枚で、糸の分量450gも使っております。
これはどんなもんだい?と思われる方がほとんどかと思いますが、一般的なTシャツの重さは200g弱だそうです。
そうなりますと、普通のTシャツより2倍以上糸を使っているわけです。
そしてとことん強撚することで、唯一無二のハリ感を作り出せました。
心の声「いいですねぇ竹内さん、でも、そんなに糸を使ったら、夏は暑いんじゃないのぉ??」
竹内「はい!きっと暑いと思います!!」
でも、生地の厚みがあっても、この着ている!という感じは、暑さを吹き飛ばしてくれると思っております。(感情論。笑)
サンプル品を何度か洗濯してみましたが、全く怯むことなく、凛としてハンガーに佇んでおります。
これはとても期待ができます。
サンプルを作り直すこと4回。

リブの雰囲気、サイズ感、生地の厚み、どれもGOOOOOOD!な仕上がりになりましたので、これより作成に取り掛かります。
4月には仕上げたいです!
今回の糸はこれで終わりのため、リピートができる製品ではありません。
とてもいい仕上がりなので、私の分も押さえておきたいです。。
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足の変化
ここ1年以内の変化なのですが、足の大きさが確実に変わってきているという事。
決して体重が増えているわけでもないのですが、今まで履けていた靴がことごとくきつくなってきており、物によっては数分ともたない位の靴もあるのです。
孫悟空の頭に着けているあれ。あれをぎゅーっとされているような感覚です。(痛いですよぉ)
私は今まで様々な知見のある方から話を聞いていきましたが、「足はサイズが変わらないから、しっかりとコストをかけて良いものを持つのがいい」と教えてもらってきました。
ですが、それが今覆されようとしているのです!笑
私が持っている靴の半分以上がきつくなってきています。なんということでしょう。緊急事態です。
これは、もともと靴をぴったりとタイトに履くという教えを忠実に受けていたことで、多少の痛みも我慢して、割と小さめな靴を選んできたのですが、その小さめな靴を履き込み、馴染むより先に、私の足が変わってきているのです。
あとこれは靴屋サイドからの観点からではなく、人間の年齢による身体の変化という人間側からの観点からで言えば、足というのは、筋肉で若い頃は盛り上がっていますが、歳とともに徐々に筋力が衰え、横に平べったくなってくるもの。
確かに、そのように考えれば、歳をとるとともに、足が変わっていくのは必然であると思います。
(足は大きさが変わらないから、、)
というのは、あくまで靴屋側の意見なのかもしれません。(あくまで私個人の体験談ですよ)
これを機に私の考え方は完全に変わりました。
ビスポークであれば、足をぴったりと合わせてジャストサイズで履くのがよろしいと思います。
なぜなら、それは自分の足に合っているから。
ですが、既成靴となれば、わざわざジャストサイズなものを選ぶ必要はないという事。
既成靴であれば、私の感覚でいえば、ワンサイズ位あげてもいいと思います。
そして、少しゆとりがある場合はインソールを敷いて調整をする。
または靴紐をしっかりと結んで調整する。
今私が話している事は、業界の高級靴を取り扱う方々とは全く違うことを話しています。
いわゆる業界の方の意見で言えば、ジャストサイズを履き、馴染ませていくことで自分の理想のサイズになるというのが今の正当な意見です。
それは現地欧州でも言われています。
私も今までは、ジャストサイズでぴったりと履くのが良いと思っていましたが、それによって私は今とても苦労しているのです。。!笑
これは聞いた話なのですが、アナトミカの創設者、ピエール氏は、「革靴はツーサイズ大きいのを履くのが良い」とおっしゃっているそうです。
そして余った分は靴紐をぎゅっと締めて履けばいい。
靴の中で足の先が遊ぶ位で良い。
というのが氏の意見のようです。
これはもしかすると、氏も私と同じように、若かり頃にビタビタジャストで履き、その苦悩を体験した上でのご意見なのかもしれません!笑
そのように考えますと、私も今まで靴を何百足と買い揃えてきましたが、靴のサイズを今改め直しているところです。
ということで、最近私が買い始めているのは、今までの私のジャストサイズであったのは7.5なのですが、8.5や9のものを買っています。(早速買っているんかい笑)
そして、インソールを敷いてジャストサイズに持っていく。
靴はぴったりと履くのが良い。というのは、いつからかそれが誠であるかのように服飾業界で言われてきておりますが、それは20代であればその修行も1つの経験としていいと思うのですが、それ以降の年齢であれば、革靴の苦しみから逃れる方が賢明であるかと思います。
そのように、適度にゆとりのある良い靴を履き続ければ、靴の痛みから解放され、歳を重ねても苦悩のない革靴ライフが遅れると思います。
というわけで、私の持っている靴コレクションを、少しずつ手放していきたいと思いますので、今後お店に来られる方で、ご興味のある方がいましたら、ぜひおっしゃってください。笑(大体7.5前後です)
そして私はワンサイズ上の靴を増やしていくことでしょう。。(増やすんかい笑)
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ツイードとキャバルリーツイル
久しぶりにお越しいただきました、N様。
今回はツイードジャケットと、極厚のキャバルリーツイルのトラウザーズをお仕立ていたしました。

ツイードジャケットは「Hardy Minnis」のALSPORT。600gもの目付けがある、ハリのあるツイードです。ターコイズブルーのヘリンボーン柄が、とても良い雰囲気を醸し出しています。

トラウザーズは、私の大好きな生地である極厚のキャバルリーツイル。「20年保証」をつけてもいいと思えるほど、堅牢な生地です。笑

ブルーのジャケットとベージュのパンツの組み合わせは、間違いがありません。フランネルのネクタイとも非常に相性が良いです。


N様、ぜひたくさんご愛用ください。
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シックなグレースーツ
いつもお越しいただいておりますK様。
今回はシックなグレースーツをお仕立ていたしました。

生地は「Dormeuil(ドーメル)」のRoyal 12。

「12オンス」を意味する名前ですが、g/m換算すると約340g。秋冬を中心に春先まで活躍する、とても使いやすい重さの生地です。程よい肉感がありながら、上品なタッチもしっかりと残っています。ドーメル特有の上質な光沢感も相まって、非常に素晴らしい仕上がりになりました。

合わせて選んでいただいたBERUN新作のプリント小紋柄のネクタイも、スーツに映えて素敵です。
K様、お持ちのツイードやフランネルと組み合わせて、装いを楽しんでください!
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これがあればいい
初めてお越しいただきましたI様。
以前、私が動画で「ツイードはスウェットのように気楽にガンガン着られるもの。着こなしのルールは気にせず、好きなように着ればいい」とお話ししたことに共鳴してくださり、ご来店いただきました。
初めてのツイードであれば、無地やヘリンボーンを想像されるかもしれません。しかし、私はその方のイメージに合わせて生地を選びます。「初めてだからシンプルなものを」という選び方はいたしません。

I様のイメージから私が選んだのは、「Lovat(ラバット)」のカントリーチェック柄。非常に渋く、アンファッショナブルな雰囲気が漂う玄人好みの柄です。
「ジーンズや手持ちのシャツにさらっと合わせて着たい」というご要望でしたので、ジャケット自体にはしっかりと存在感のあるものを選びたかったのです。

下に合わせたトラウザーズは、ネイビーのモールスキン。これもまた最強のワードローブです。「ネイビーのモールスキンに合わない上着なんてあるのかしら」と言いたくなるほど、グループに一人いれば場の空気を取り持ってくれる、そんな頼りになる存在です。
仕立てや生地は最高のものを使い、着こなしはその方の好みに合わせて見立てる。
お若い方であれば着こなしまでしっかりと伝授いたしますが、ある程度年齢を重ね、ご自身のスタイルを確立されている方であれば、そのスタイルを尊重することもあります。
その上で、ご本人の想像を超えるものを作るのが私の仕事です。

I様、この度はありがとうございました。ぜひガシガシとご着用ください。
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グリーンヘリンボーンのツイードジャケット
いつもお越しいただいているT様。
今回はツイードジャケットとモールスキンのトラウザーズをご注文いただきました。トラウザーズの完成までお時間をいただいていたため、今回はジャケットを先にお納めしました。

選んだ生地は、ヴィンテージのハリスツイード、手織りのシングル幅です。
ヴィンテージのハリスツイードで、このようなシンプルな柄は意外と見つけるのが難しいため、私自身もとても気に入っている生地です。グリーンとネイビーのヘリンボーン柄で、主張しすぎない深みのある色合いが魅力です。

田中様は細身でいらっしゃいますので、タイトに作ることも可能ですが、それでは貧相に見えてしまいかねません。
細身の方こそ、やはりゆとりは大切です。

ゆとりがあれば中にニットを着ることもできますし、将来的に体型が変わっても無理なく長く着続けることができます。
本当に良い服というのは、どのような体型の方が着ても様になるものです。
程よくゆとりがあり、体と服の間にしっかりと「空気の層」があること。これは、仕立て服を考える上で必要不可欠な要素だと私は思います。
田中様、ぜひこれを着て、色々な場所へお出かけください!
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アルスターコートとフランネルジャケット
初めてお越しいただきましたO様。
今回ご注文いただいたのは、アルスターコート、ジャケット、トラウザーズの組み合わせです。
アルスターコートの生地選びにおいて、O様のイメージから、シンプルでシックな色が良いと考え、英国から取り寄せたネイビーのメルトン生地で仕立てました。

このネイビーメルトン、個人的にとても好みな質感でした。良い意味でしっとりしておらず、ザラつきがあり、生地単体ではそれほど高級感を感じさせません。しかし、仕立て方によっては化ける、そんなポテンシャルを秘めた生地です。


ベーシックな生地だからこそ、真っ向勝負のベーシックな仕立てが、結果として最良の方向に向かいます。

合わせてお作りしたのは、「Dormeuil(ドーメル)」のフランネルで仕立てたジャケット。明るめで落ち着きのあるブラウンに、グリーンやオレンジのチェック柄が施された、非常に面白い色合いの生地です。300gという中庸な重さで、長いシーズン活躍してくれます。

トラウザーズは、今年何度もご紹介している630gの極厚キャバルリーツイル。お色はダークネイビーです。

O様らしく、少し砕けた雰囲気で楽しく着こなしていただけたら幸いです。この度は誠にありがとうございました。
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-Atelier BERUN-
東京表参道の仕立て屋 / 洋装士
Haruto Takeuchi / 竹内大途