自分の体型に合ったスーツとは

BERUNです。

少しずつ日も長くなり、暖かくなってきました。
まだまだツイードが着たいです。

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さて、本日は少し細かな洋服の話をしようと思います。

一昔前ほどではなくなりましたが、今でも洋服はタイトフィットが主流です。

ですが、わたしはあまり極端なタイトフィットはお勧めしていません。
なぜかと言いますと、根本的に日本人の体型に合わないからです。

体型で諸外国と明らかに劣勢な立場にある日本人が、体型をあらわにする細い洋服を選んでも、同じ格好良さにはなれません。

 

そもそも、日本人は和装で育ちました。
和装には洋服のように細かなサイズはなく、ある程度、体型を隠せる融通のきいた衣服です。
日本人は和装のようなざっくりとした服を身にまとっていたことで、独特の装いの文化を作ってきました。

和装では、腹が出ている方がカッコいいと言われ、細身の人はタオルを詰めて”腰”で帯を締めるなど、洋服とは真逆の着こなしの文化をもっています。

日本人は体型の割に顔が大きい人が圧倒的に多く、たとえ上背はあったとしても、肩幅が狭く、首が細い人が多いです。

また幸か不幸か、身体は華奢なので細身の服を着られてしまうのです。

男性タレントがTVで過剰なほどのタイトなスーツを着ているのを見かけますが、よくよく目を細めて見てみますと、とても顔が大きく見えます。
(それに憧れてタイトスーツが増えてしまうのが悲しいことに実情です。)

あとは姿勢です。
お辞儀の文化である日本人は、大半が前肩で、首が屈身している人がほとんどです。

鏡の前でやっていただくとわかるかと思いますが、首を自然な状態に置いているときと、少し反身ぎみで後ろにもってきてみるとき。
その数センチだけで、全体の見た目の印象はとても変わります。

元々顔が大きい民族でありながら、屈身体であるのが加わり、より顔を大きく見せているのです。

これらはカジュアルウェアではあまり目立ちません。
なぜなら、カジュアルウェアはスーツほど身体のラインを出すものではないからです。
体型を隠すと言った意味では、アメカジというのは日本人にとっては理にかなった服かもしれません。

少しでもオシャレに興味のある方でしたら、自分をもっとよく見せたいという感覚があると思います。
これはとてもいいことなのですが、ブランドやお店で決めるのではなく、自分に本当に似合ったスーツとは何かを考えてみることが大切だと思います。

着物は浴衣などは、肩幅がスーツのように直線的に落ちてはおらず、ゆっくりと斜めに落ちていきます。
スーツでこれと同じシルエットはできませんが、もう少し日本人に合った着方というのがあるはずです。
(イタリア人と日本人は体型が近いから、日本人はイタリア服が合う!という話もありますが、これも気が向いたときに書きます)

よくこれを解消する1つの部分として、ラペルの広さがあげられます。
細いラペル(襟巾)の上着を着ることで、顔の大きさがより露呈されてしまうのです。

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(理想はシングルであれば8.5~9.0cmが理想)

しかし原因はそこだけではなく、肩幅の出し方であったり、やはり全体のバランスの取り方が何よりも大切です。

これだけ世の中にたくさんの服が出回ってしまった現状、自分に本当に似合った洋服の選び方は、容易ではないのです。

他にもお伝えしたいことはありますが、またの機会に。

 


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