洋装とスポーツ

BERUNです。

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装いのバランスを考えることは難しい。

全くおしゃれをしていないのも野暮。

しかし、洋服がまるで話しかけてくるかのような、主張の強いおしゃれをするのも野暮です。

では、どうするのがいいのか。これはわたしなりの意見ですが、型にはまりながらも、自然体で、肩の力が程よく抜けたような装いが理想だと思います。

ゴルフや〇〇道というようなスポーツをはじめ、すべてのスポーツはいずれも、リラックスしていることが重要とされます。

例えば、装うことも一つのスポーツだと考えてみましょう。肩の力が入りきった鼻息の荒いアスリートよりも、リラックスをしている選手の方が、本来のパワーを発揮できる可能性は高いと思います。
(スポーツの中でも、速さ、強さではなく、美しさを競うものは多数ありますね)

また、どのスポーツにもユニフォームがあります。
一流の選手は、そのユニフォームを着崩すということは決してしません。
プレイをすること以外に雑念がない。そこまで登りつめることで、真似のできない結果を出すことができます。

着崩すということは、心のノイズを増やすことでもあります。
心を平穏に保つために、できるだけ雑念は減らしておきたい。
最も身近である装いや頭髪などの外見から変えるのが、近道だとわたしは思います。

”肩の力が抜けた”というと、Tシャツ短パンなどと勘違いされてしまいそうですが、そうではありません。
しっかりと洋服を着た上で、リラックスをするということが大切です。

ウィンストン・チャーチル氏が、毎朝自分で鏡の前で紺にドットのボウタイを結んでいたように、
フレッド・アステアが、仕立てたばかりのスーツを数十回壁に投げつけてから着るように、

過去の偉人たちは自分なりの洋服のルールがあります。そのルーティンをすることで、自分のリラックスするスペースを作っていたのだと思います。

装いとスポーツと聞いてリンクする映画は、やはり「炎のランナー」でしょう。
何度観ても素晴らしく美しい映画です。
スポーツそのものと対戦相手に敬意を払う。元々スポーツとはこういうものだったと思い起こされます。

 


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