ペルシャカーペット

ベルンです。

先日の大雪で、わたしの仕事にも影響が出ています。

スーツ・シャツ・靴、どの工場も、職人が通勤できず、そして資材が届かず、完成した品物も運送業者は手配できず、という状況のようです。

過去130年を見ても23cmという積雪は歴代9位に入るようで、本当に凄まじい雪だったんだと思わせる数字です。

山梨を中心とする村山で生活されている方々が、一日も早く外出できることを願っています。

東京では雪も少しずつ溶けはじめ、明日以降また降ると言われていた雪も、それてくれたみたいですね。

本当によかったと思います。

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さて、本日はなんとペルシャ絨毯を購入しました。

わたしのサロンは海外のホテルをイメージした建物の一室のため、広めの1ルームとバスルームのみ。

着替えはいつもバスルームでしてもらっています。

浴室は外壁と同じく赤いタイルカーペットをあしらわれているためとてもカッコイイのですが、もしかすると「冷たい」と感じる人もいるのではないかと思っていました。

それを思ったのは毎日のようにショッピングしているときに、お店の試着室に入るときに感じました。

このカーペットの暖かさ。

これをうちでも感じてもらいたい。。。

そう思ったので探してはいたのですが、まさかのドンピシャサイズを見つけました。

写真で見ていただいてもわかると思いますがこのハマり具合。

色合いもほどよく、シンプルな柄感もイメージ通りで、購入に踏み切りました。

ペルシャ絨毯は一生使えるとはよく言われますが、なぜ一生使えるのか、理由を知ることができました。

大きな違いは、編み方にあるそうです。

洋服の組成は、縦糸と横糸を波波に縫うことによって一枚の生地ができます。
(ボッテガヴェネタの編み込みをイメージされるとお分かりいただけると思います)

しかしペルシャ絨毯は、玉結びの連続で組成されています。

糸を玉で結び、結び残った糸を平面に刈りとることで一枚の絨毯になるのです。

言葉ではなかなか伝えづらいのですが、そういった違いもあることで、洋服の生地の耐久性とは比べ物にならないくらい頑丈なものができます。

そのためケアは本物のペルシャ絨毯であれば、デッキブラシで洗剤をつけてゴシゴシ強くこすってもいいというなんとも荒技な手入れ方法がOKなんです。

ゴシゴシこすることで、玉結びで組成されている表面がより強く固まり、より固く頑丈になっていく、という知れば知るほど男臭さに溢れているアイテムなわけです。

こすればこするほど、踏めば踏むほど物が良くなっていく。

この話、なんだかツイードの話をしているときと温度やベクトルが似ていますね。

事実、現地では古ければ古いものの方が高値で買取されているそうです。

そしてなにより、総手編みであることが大切です。

手編みならではの、柄が均等ではない人間味にあふれる一品になるのです。

これもよく見ると、左右非対称で柄もところどころずれています。

やはりわたしはこんな人間味のある男臭い物に惹かれてしまう人間のようで。

今購入した物たちが、じじいになったときにどんな表情を見せてくれるのか、楽しみでなりません。

そのためにも、自分の人生、もっと真剣に生きなくては。

いつもありがとうございます。

ベルンでした!

Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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