ベルンです。
最近発売された「クーリエ・ジャポン」が、大変興味深い内容だったので購入しました。
メインテーマは、
世界に通用する「教養」を身につけよう
教養のないわたしにはとても必要なことだと思ったので(笑)、迷わず本を読み進めていった。
そんな中面白いページを発見。
「ジェントルマンの流儀」
上流階級の食卓で、料理やテーブルマナーより重視されることとは?
“Does food really matter(食事はそんなに重要なのか?)”
こういう見出しからはじまる1ページのコーナーだ。
この本ではこのような言っている。
英国は食事がまずい。
天気も悪い。
しかしそれを卑下するわけではなく、英国人みずからがジョークとして話す。
想像していただきたい。
もしアングロサクソンである彼らが、硬い肉をかじり、苦いギネスビールをのどに流しこむ代わりに、線密な懐石料理や、円熟したワインに舌づつみを打っていたら、この小国は7つの海を征服するほどの帝国にはならなかっただろう。
極端なまでに簡素化された国民の味覚は、帝国を帝国たらしめる基礎条件だったのかもしれない。
そして上流階級の食事でさえも、簡素さは変わらない。
食事に傑出した特徴がない代わり、英国上流階級のディナー・テーブルでの話題は、世界情勢から文学、音楽、宗教、哲学、歴史、経済と幅広く、洞察とジョークが飛び交う。
会話では独自の見解を述べることを期待され、会話への貢献がディナーに招待される代償なので、ずっと黙っているのは失礼とみなされる。
口内の味なんて忘れてしまうくらい刺激的な会話が求められるので、食事に集中できないのは仕方がないか、と諦めの気持ちになる。
まずいと言いつつ、英国人が自国の料理を改善する素振りを見せないのは、察するに、「自分たちはもっと重要なことを考えている」という自負心の裏返しなのかもしれない。
という話だ。
日本と同じ島国で、日本の3分の2程度の小国が、なぜ世界を制服できたのか。
それはひとつの大きな目標に、全国民が脇目も振らず一心不乱に突き進んだからに違いない。
だから、イギリスの服はとことんまでコンサバティブ(保守的)なのだろう。
洋服を考えてる時間がもったいない。
色目を使った服地なんて興味がない。
洋服に求めることは必要最低限。
しかし自己を指し示すことになるファッションは決して手を抜かない。
そのなんとも男らしい思想、
今の日本にはこのような熱気が必要に違いないとわたしは思う。
季節が変わるごとにセレクトショップや百貨店に通いつめるビジネスマンが成功するとは到底思えない。
そんなことをしている暇があるなら、自身の仕事に必要なことをするべきであり、外見に関しては対価を支払いすべてをプロに任せておけばよい。
餅は餅屋に。
自分の今後の人生に必要なものだけをフォーカスし、自らが手がければいい。
周りを信頼できるプロフェッショナルで固めること。
すべてを自分でできることがかっこいいとは思わない。
任せることは任せてしまう度量とお互いの信頼関係を作れる人は、人間的センスが長けている。
ファッションセンスなんて、ファッション業界の人以外は必要ないのだ。
これが今の若いビジネスマンに必要なマインドではないだろうか。
いつもありがとうございます。
ベルンでした!
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