BERUNです。
私事ですが、今日から北海道に行ってまいります。
8泊9日、家族でキャンピングカーの旅です。
8月1日に戻ってきまして、8月の3日と4日は店を開けます。
そして8月5日から15日まで、イギリスに行きます。
もう、考え事が多すぎて、何がなんだかわからなくなってきています。笑
イギリスは車を借りてロンドンからスコットランドまで北上していくプランを練っています。
ツアーは自分で組むもの、というのがわたしの認識です。
その分とてつもなく大変ですが笑
今回は友人と2人で行くので、動画を回せたらサブチャンネルにでもアップしていけるかなと思っております。
乞うご期待ください笑
タックアウトかタックインか
BERUNオリジナルのニットポロ。
大変ありがたいことにご好評いただいております。
今回はこのニットポロの着方についてお話いたします。
一般的にポロシャツは出してきる人が多いと思います。
こちらはラベンダーカラーのニットポロに、ホワイトデニムを合わせたスタイル。
このトラウザーズのサイズ感がいいですね。生地にハリがあるからこそ出せるゆとり。
お次は、エクリュカラーのニットポロに、ネイビーヘリンボーンのリネンのトラウザーズを合わせたスタイル。
こちらはタックインをして着ています。
過去のウェルドレッサーたちの着こなしを見ていますと、ほとんどの方がニットポロはタックインをしてきています。
では、タックインが正解なの?
と聞かれますと、それが正解とも限りません。
まずは年齢も大きな要素です。
まだ若い方がタックインをして着ると、少しおじさん臭く見えてしまう方もいるかもしれません。
タックインを格好よく着こなせる人は、着る力がある人。
それと、ある程度の渋さが必要です。
こんなことを言っても、お若い方でも十分に着こなすことができる方もいますので、全員に当てはまるお話ではありません。
ただ、タックインとタックアウトは、かなり雰囲気が違うなぁということを感じていただきたいです。
そして自分はどちらの方が好きかということも、ぜひ考えてみていただけたらと思います。
ブルーフレスコのスーツ
先日初めてお越しいただいたG様。
ご友人の披露宴パーティに着る装いということで、小店を選んでいただきました。
選んだ生地はMartin & Sons.のフレスコライト。
フレスコの糸を細くし、強撚糸ながら軽い生地感のあるクオリティです。
わたしはこの生地が日本に来た最初の頃は、
「なんだと、、フレスコでいいのに、わざわざ軽くするだと、、解せぬ。」
と心の中は門前払いでしたが、しばらく見ていると、
「コレはコレでいいぞ。」
と腑に落ちてきたのです。笑
今ではフレスコライトの方が日本では珍しいクオリティになりました。
今回久しぶりに入荷してきたので、ワクワクで勧めていた生地です。
ダークブルーというような、真っ青ではなく、ネイビーでもない。深いブルーカラーのような色合い。
もはやBERUNでは言わずもがなのスタイル、共生地ブレイシーズで吊り上げております。
とてもスタイルが良く見えます。
クラシックスーツはしっかりと理解をして着ることで、自分の身体をより良く見せることができる、チートなのです。(チートというと途端に安っぽくなる笑)
マリオカートのショートカットを知っているかいないか。
それくらい勝敗を分けます。
ルールを知らず、近道も知らず、ただ闇雲に走り続けているうちに、「なんだか勝てないし、つまんないや。」
となってしまいます。
その流れは、流行やファストファッションに振り回されすぎて、「もうファッションとかどうでもいいや。コンビニT最強。」
となるのと同じです。
ええー、こんな楽しみ方があったの!
だったらもっと楽しめるじゃん!
と気がつけたら、あとは深掘りするだけです。
また脱線しておりますが、今回はトラウザーズ1本分だけ残っていた、ドーメルのヴィンテージ、トニックのベージュでトラウザーズをお作りいたしました。
そしてそして、、
ここからは、真似しないでねコーナーです。
先ほどのダークブルーのフレスコライトの上をジャケットにすれば、はい、ジャケパンスタイルの完成です⭐︎
ですがなぜこれが真似しないでねなのかと言いますと、スーツの上をジャケットにするというのは、非常に難しい=やらない方がいいからです。
ではなぜこれはOKなのかと言いますと、色々理由は絡み合っているのですが、
・ジャケットに映える色合い
・生地の表情がジャケットにも向いている
・ボタンを貝ボタンにすることでカジュアルさがでて、ジャケットにも使えるようになる
・トラウザーズのサラッとした生地感と表情が似ている
大きな理由としましては、こんなものでしょうか。
ジャケットとしても使えるし、スーツにも使えるというのは、とても限定されているものです。
ですので、おれもやってみよー。というのは、しばし待った方がよろしいかと思います。
もし興味がある場合は、信頼のおけるプロに尋ねてみるのがよろしいかと思います。
G様、この度はありがとうございました!
グレーフレスコのスーツ
お仕事で着られる間違いないスーツが欲しいというご要望でお越しいただいたO様。
そうであればまずはコレです!と、フレスコのチャコールグレーの生地をご提案いたしました。
大柄なO様。
恰幅のいいお方が着る既成のスーツとなりますと、大抵はダボっとしたスーツになってしまいます。
身体の出具合は人それぞれですので、一番出ているところに合わせるため、そのようになってしまうのです。
ですが、当たり前ですが、お腹は出ているけど、肩幅やバストはそこまで。という方もいれば、肩が大きいけどバストは細いという方もいらっしゃいます。
そのような方は既成服で満足のいくものに出会うことはまずありません。
オーダーで、かつその方の体格をしっかりとくみ取ってくれる方にお願いすることで、理想的なスーツができあがります。
とてもいいフィット感です。
O様、この度はありがとうございました!
グレーフランネルを着た男
男なら誰しも着たくなるスーツ。
それはグレーフランネル。
こんな温暖化で、着る機会なんてないぜぇ?
と思う方もいらっしゃると思います。
では、夏に浴衣は着ませんか?
浴衣は大げさだとすれば、リネンは着ませんか?
夏の風物詩である装いの方が、フランネルよりもはるかに着る時期は短いです。
ですがもし、その儚さに美を感じることができる方であれば、夏はリネンを着て、冬はフランネルを着るというのは自然の流れだと思います。
空調が整い、洋服も大量に安くてそこそこ格好いいのが手に入る世の中。
天然素材ではなく、タフでノーメンテでリーズナブルな化学繊維が一般化している今。
生きやすくなってきた反面、季節を感じることが少なくなってきました。
春夏秋冬、全てが魅力的で、本来は衣替えをし、季節に合った洋服を選ぶのが我々の生き方でした。
わたしもつい先日、自宅に敷き詰めていたラグをはがし、久しぶりに無垢のフローリングを楽しんでいます。
ラグは少しずつ寒さが見えてきたら、また敷こうと思います。
不思議なことに、ラグをはがすだけで部屋が別の部屋に見えるのです。
こうやって一つのもの(これで言うと部屋)を飽きずに新鮮な気持ちで迎えるためには、季節を楽しむというのは欠かせないと思います。
夏になれば冷やし中華が始まるように、12月になれば暑かろうがフランネルとツイードが始まるのです。(暴論)
さて、そんなわけで今回グレーフランネルのスーツをお仕立ていたしました。
ガッチリとしたお身体のM様。
シンプルに格好いいです。
390gmsある中肉のブリティッシュフランネル。
着込めば着込むほど馴染んでいきます。
M様、ありがとうございました!
コーデュロイスーツ
いつもお越しいただいております、S様。
今回はコーデュロイのスーツをということでご依頼いただきました。
仕事でコーデュロイのスーツを着れる。。
なんて素晴らしいんでしょう。
もはやコーデュロイのスーツがOKとなれば、ドレスコードはないに等しいですよね。
何を着てもいいなら、わたしはコーデュロイスーツを着ます。
という桂馬のような飛び方がとても素敵です。
お色はブラウン。
スリーピースで着てもよし。
ジャケットだけで着てもよし。
何にでも合わせられる逸品です。
着て、着て、着倒して、白っちゃけさせてください。
-Atelier BERUN-
東京表参道の仕立て屋 / 洋装士
Haruto Takeuchi / 竹内大途
いつも楽しく拝読しております。もしよろしければ、今回のような海外視察(旅行)の際の荷造りについてblogやyoutubeで共有いただけますでしょうか。
具体的には、1-2週間の出張(旅行)の際の荷造りの基本的な考え方、トランクの種類とサイズ、ジャケット(上着)何着、スラックス何着、シャツはリネンなのか形状記憶のコットンなのか、革靴はどんなものを履いていくのか(木製シューキーパーを持っていくのか)、現地での洗濯はどうするのか、飛行機の中でもジャケット着ているのか(笑)、等が知りたいです。きっと竹内さんならエレガントな荷造りをしているのかと気になります。