~人生を煎じて詰めると…~

ベルンです。

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現在で数少ないまともな編集をしている雑誌、「Men’s Precious」

毎度毎度お馴染みのウィンザー公やクラシック俳優陣はお決まりの登場で、まるで手が届かないハイブランドのプレタポルテ(既成服)の紹介があり、私は絵というよりも文章を見るようにしている。

そんな中、今回の号から始まった偉人達にインタビューをする特集。

最初のインタビュアーは、日本にグッチ、エルメス等の超有名ブランドを初めて日本に持ってきたサンモトヤマ会長、茂登山長一郎(もとやまちょういちろう)というお方。

彼の存在は恥ずかしながら初めて知ったのだが、この文章を見ていても、現在生きるビジネスマンや起業家とは比べものにならない程パワーを持っているのが伺える。

氏は現在90歳。

未だに現役で活躍されていらっしゃるようだ。

そんな氏の文章でとても感銘を受けた文章があるので、ここでシェアさせて頂きます。

「人生はまさに出会いです。
運は運ぶと書きます。幸運は天から運ばれてくるものです。
その幸運で素敵な人に出会い、縁で結ばれ、その人から多くを学び、気がついたら僕は90歳になっていました。
人生は煎じて詰めれば、運と縁に尽きます」

ここまでの偉業を成し遂げた人なのにも関わらず、何とも謙虚な事か。

戦後の荒れ果てた東京から世界に渡り、ヨーロッパの美しい物に惹かれ、それを日本で扱うようになった。

土壌など何も無かったはず。

唯一あったのは希望だけ。

不安とワクワクが入り混じる人生を送った事だろう。

文章を読み進めていると、上の他にも面白い文章は沢山ある。

「人間程面白い動物はいない。
人間っていうやつは本能的に美しいものを求める生き物なんだ。
だから美しい絵画を描き、美しい曲を作り、美しい文章を書き、美しい家を建て、美味い料理を作る。
その中で歌い、食べ、恋をして遊ぶ。
そういう美を追求出来るのは動物の中で人間しかいないんだ」

ごもっとも。
人間として生まれた以上は、笑って楽しく、好きな事をして人生を全うしたいものです。

立ち読みでもいいので、是非ご一読願います。

ベルンでした!

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