ベルンです。

ここ最近ではイタリアファッション旋風が日本で巻き起こり、襟が高いドゥエボットーニ(第一釦が2つ付いているシャツの事。ちなみに3つはトレボットーニ)のシャツをノータイで合わせるスタイルが巷ではカッコいい!
と言われているようだ。
特に若手起業家に見受けられるこの”イケイケ”スタイル。
ボタンホールの色を変え、ボタンの色も変え、襟は二重襟なんかにして、「カッコいいだろ~」なんて心の底から聞こえてきそうな “これ見よがし” なファッションですね。
ではそもそも何故ビジネスの場では必要不可欠と言われるネクタイを外し、ビジネスに乗り込むようになったのか。
そもそも今日本で取り上げられているイタリアクラシコのスーツ。
芯の薄い柔らかい仕立てのジャケットは、元々はビジネスの場で着るものではなく、 “リゾート地でバカンスを楽しむ高所得者が夜さらっと羽織ってクラブなどに行ける用に作られた物”が発祥
と言われています。
だからイタリアの生地は繊細で柔らかい。
彼らはそのジャケットに耐久性は求めていないのだから。
1シーズンではい終わり。
ありがとね、ちゃお。
なんて物だ。
しかし今の日本のスーツ着用者は、高所得者が1シーズンで着倒してしまうような繊細な生地で仕立て、それをビジネスシーンに持ち込み、こんな高い買い物をしたんだから、一生使いたい!
と申している。
足元、見えてますよ。
残念ながら、そもそも用途が違うのだ。
ビジネスシーンでは、ガッチリと誂えた堅実剛健な生地と仕立てて挑み、土日は柔らかい肩パットの薄い軽やかなジャケットを羽織り、余暇を過ごす。
本来のスーツのTPOではこうではないでしょうか。

もう一呼吸してみて、男のスーツとは?
と考えてみたいものです^^
あくまで私の意見なので、あまりお気になさらずに。
ベルンでした!
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