ベルンです。
私は常日頃外に出るときは必ずハットを被っているので、よく
「キングカズみたいですね」
なんて言われます。
わたしも彼のことは好きなので嬉しいですが、決して意識をしているわけではないので悪しからず笑。
カズはファッションが与えてくれる能力をいかんなく発揮している。
周りに自分というイメージを与える一番簡単だけど重要なツール。
今キングカズと呼ばれている彼だが、実は昔キングと呼ばれるのにはとても抵抗があったそうだ。
昔カズが海外で行ったある試合で、素晴らしいプレイをして観客を驚かけた次の日の海外新聞で、彼ははじめて「KING」と呼ばれたそうだ。
しかし彼は、
「キングはサッカー界でペレだけだ。
おれはキングじゃないよ」
と失笑していたという。
しかし、彼をキングと呼ぶ声は止まなかったそうです。
そして今、スターと言ったらにしきのあきら、
キングと言ったらカズ、
と言うような、完全なフレーズが完成しました。
そこで考えてみたいのですが、もし彼がキングと呼ばれていなかったら、今の彼はあったのでしょうか。
彼の本来持っている情熱で、勿論活躍しているに違いありません。
しかし、今と同じ位の地位や功績を持てているかどうかは分からないと思うのです。
彼は、キングと言う呼び名を周りから与えられ、そしてキングと言う名に恥じぬような人間であるためにどうあるべきか、
ということを意識し続けていたに違いないでしょう。
今はキングという名を物にしたカズ本人になったのだから、取り立てて呼び名をもてはやす事もなくなったと思います。
石川遼君が最初は「ハニカミ王子」
などと分かりやすいキャッチフレーズをつけられていたが、いつの日にか彼をその名で呼ぶ人はいなくなりました。
もう既に「石川遼」という名前が、ハニカミ王子などというふざけたキャッチフレーズのキャパシティを越えてしまったのです。
生きていく上で、自分を後押しするキャッチフレーズを作る事はとても大切です。
代表取締役、もしかり。
自分がこうでなくてはならない、
と良い縛りを作ってくれる何か。
ただ、これは相当な情熱を兼ね備えている人でないと、プレッシャーに押し潰されてしまうでしょう。
わたしも自らの職業を「洋装士」と名乗っていますが、これも恐らく同じようなことです。
テーラー、デザイナー、スタイリスト、○○コンサルタント、、、
ブランディングが既に確立していた職業はいくつかありましたが、その職業におんぶに抱っこするのではなく、それを越えた「何か」を表現したかったのです。
この洋装士という仕事を他の誰かが使い始めることを想像し、そのためにもこの職業に恥じぬ働きをしなければならない、と感じております。
これからの時代は1人1業種。
言ったもん勝ちです。
また気が向いたら書きます。
ベルンでした!
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