ベルンです。
最近暖かい日を迎えたと思いきや、寒い2月に逆戻りするような日との繰り返しですね。
今日はぽかぽか陽気な天気だったので、今年度初の春夏物の打ち合わせをしておりました。
しかも麻。
先取りしすぎなくらいがちょうどいい
周りと同じよーいドンっでは遅いですね。
アイリッシュリネンの最高峰
「SPENCE BRYSON(スペンスブライソン)」のネイビーリネンジャケット
「Harrisons of Edinburgh」のコットンベージュのスラックス。
夏に白パンのコーディネイトはもう遅いような気がする今夏。
今年はオフホワイトやベージュをを多用するでしょう。
デッキシューズやTOD’Sトッズのようなカジュアルシューズもいいですが、日本全国みなカジュアルになるからこそ、カチッと足元をしめたらぐっとかっこよくなります。
夏はコンビシューズの季節。
とても楽しみです。
さて、最近のファッション業界には本当に愕然とさせられっぱなしでございます。
まず、こんなにもわけのわからないファッション雑誌が横行している国は日本だけでしょう。
先日シャツ工場のおじさんとお話をしていたとき、こんな話に行き着いたのですが、
「日本人はおしゃれは好きだが、おしゃれではない」
最近個人的に革靴にハマってしまい、マニアックな靴屋に行き様々な靴を物色している私ですが、びっくりすることに靴屋に入り浸っている人のほとんどがおしゃれではないのです。
おしゃれに全く興味がないように見える人たちがたくさんいます。
この状況と似たものが、アメカジのヴィンテージアイテムを買い漁る人だという共通点に気づきました。
彼らからしてみれば、たまたま興味を持ったのが高級革靴なだけで、それが秋葉原のフィギュアでなかっただけ。
ようは「アイテム」が違うだけ。
ことファッションの中でも靴は最も「グッズ」的な要素を兼ね備えており、個体としての魅力もあり、そのミニマルな世界観にハマる人はまさに「オタク」そのものでしょう。
日本人はコーディネイトではなく、アイテム個体を特集する雑誌がとても多い。
雑誌に散々プッシュされ続けた挙句、日本人はこんなにも「ALDENオールデン」が好きになってしまった。
コレクター精神の強い日本人は全体像をみることができない。
だからどんなにファッションにお金をかけてもおしゃれになれない。
日本人は、オールデンが好きで、マッキントッシュのレインコートを着て、INCOTEXインコテックスやPT01のスラックスを履いて、イタリア製のシャツを着て、アンコンジャケットを着ているような人が昨今のおしゃれと台頭しているようですが、
そんなどこかの雑誌の真似事のような格好をしている人に、「おしゃれですね」と言ってくる人は、ファッションが分からない人に違いないです。
それがまさに、軟弱な雑誌だけを信じ続けた結果。
わざわざお金をかけて、「私は○○の雑誌を愛読し、ファッションを勉強しています」というプラカードをぶら下げているようなものです。
少々言葉が強くなってしまいましたが、もし今の時代上のようなファッションをしたものがファッションリーダーにように崇められるということでしたら、私は全く便乗したいと思いません。
日本で洒落者であるには、雑誌を見ながらも、決してまじまじと眺めてそれを意識しないようにするべきです。
それを横目で流せるくらいの余裕と度量を持ち、かつ自分のスタイルを持つ必要があります。
イタリアで「ドゥエボットーニ」のシャツを着ている人はほとんどいないように、日本は海外のファッションの表層の薄ーい膜だけを国内にもってきています。
トラッドやクラシックを会得してしまえば、流行というものがいかにチープか見えてくるでしょう。
今回は言葉が強くなってしまいましたが、言いたいことは言えました。
こんなこと言っている私も靴の衝動買いをそろそろ止めなければ財政難に。。。
これからもよろしくお願いします。
BERUNでした!
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