ベルンです。

４月はじめの悪天候が続いた時期からうってかわり、最近はずっと夏日が続いております。

このくらいの時期には、本格的な英国生地の夏物が本領発揮しますね。
スペンスブライソン(SPENCE BRYSON)の400g/m近いウェイトがある、世界最高峰のアイリッシュリネン生地など、今の時期は抜群に活躍してくれます。

イギリスは緯度が高いため、夏物の英国生地は、日本の季節では春と秋が適しています。
では７、８月の盛夏は？と言われると、それはもう”我慢”しかありません。
日本の夏でお洒落をするには、”悟り”に近い境地に行かなくてはいけないので。笑

ですが、冬はスコティッシュなハリスツイードを着ていたのに、夏にはマニカカミーチャのナポリジャケットを着るような一貫性のないスタイルはどうもしっくりきません。

２、３年、夏でもスリーピース習慣を続けていると身体も諦めモードになり、体内環境がアンチクールビズ仕様になります。
季節や気温に負けることなく、洒落込んでいきましょう。

さて、GWがはじまりますが、終わる頃にはいよいよクールビズがはじまります。

実は昨年までは、とても不安でした。
このままどんどんカジュアル化が進んでいけば、わたしの仕事はいらなくなるのではないだろうか。
そんな不安に駆られていた時期もありました。

しかし最近になって思いましたが、わたしの近くにいらっしゃる方は、夏でも関係なくジャケットを着ているのです。
一番大事なのは、本人の使命感なのでしょう。

日本は世界で一番スーツの着用率が高い国だということは以前のブログでも紹介しましたが、言葉を返すと世界ではスーツを着ていない職種も、日本では着用を余儀なくされているということです。

日本では学ランの延長線のような流れで、スーツを作業服のような扱いでしか捉えていない環境がほとんどなのではないでしょうか。

しかし、世界中どこでも、意識を高くもち、自分の人生に責任をもって生きている人は、みなスーツをしっかりと自分で考えて着ています。

そういう人たちは”タイ”の必要性も理解しているので、スーツにタイを合わせないなんて甘いことは考えません。
シックなスーツとシャツに唯一、彩りを加えられるのが”タイ”です。
その彩りこそが個性であり、そこのセンスをみることによって人間性もみえてきます。

どんな職業の人も、自分の意識を持ち、装いを決めている方はクールビズなんて関係ありません。
自分でスタイルを決めて生きる。
そんな生き方、意外と楽しいものです。

麻、モヘアなど、夏は夏で楽しい着こなしがあります。
それを考えるのも、楽しいと思います。

最後に、
今月、１７日に入籍をいたしました。
父、兄、わたしと家族全員が２７歳で結婚をするという、何か不思議な縁を感じます。
マリッジリングは、わたしの生涯の師であるエドワードエクリュの木場さんに作っていただいたもの。

その名も「Diamond behind the Gold」
裏にダイヤが敷き詰められた、控えめな気持ちを持ちながらも、誰よりも強い反骨精神を持つわたしにピッタリのリングです。

そして2015年は、予期せぬ機会を与えられ、大きな変化が起こりそうです。
温故知新。
過去を知りながらも、新しいものに目を向けていくことを忘れず、これからも精進していきます。

いつもありがとうございます。
ベルンでした！