My friend’s wedding

ベルンです。

気が付けば今年ももう1か月を切りました。
店内でかけているJAZZの有線も、今月に入ってからはクリスマスソング特集です。

我々の仕事は、冬にかけて忙しくなっていきます。
ありがたいことに、先月末はたくさんのオーダーをいただきました。
年末は納品ラッシュに駆られることでしょう。

さて、一昨日は起業当初からの知人が結婚式を挙げ、参列しました。

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彼からは今年のはじめに久しぶりに連絡があり、場所は結婚式場からでした。

「今衣装の話をしているんだけど、納得できるものがない。」

ということで、オーダーを引き受けました。

当初はバチっとタキシードをと考えていたのですが、モダンな装いを好む奥様とも綿密に話し合い、上のようなダブルのスリーピースでお作りすることにしました。

こういうスーツであれば、今後も普段使いできます。

ハレの日にしか着用しないということだったので、ガチっとしたさわり心地ではなく、華やかなパーティ向けの生地を使用しました。

英「EDWIN WOODHOUSE」の”super 150″。

かなりツヤがある上質なタッチです。
それに合わせ、釦は重厚感のある水牛やナットボタンではなく、すべて貝ボタンにしています。

わたしの好みゆえ、あまり軽やかな生地を使って仕立てることが少ないですが、今回作ってみて、いい選択をしたと思いました。こういう場ではとても映えます。

会の最中、新郎は複数の友人にスーツがカッコいいことを誉めちぎられていて、遠くから聞こえてくる声に心の中で誰よりも喜んでいました。
夫婦共にとても喜んでいただけ、仕立て屋冥利に尽きる一日でした。

上着はダブルですが、ラペルはノッチドラペルにしています。
若い方でダブルの上着をしっかりと着こなせる人は多くはありません。
ピークドラペルからノッチにかえるだけで、少し柔らかな印象になります。

ボウタイはコットンのホワイトピケ。
お色直しでネイビーのボウタイに変えました。

こうして作り上げていく服は、お互い記憶に残る一着になります。

やはり式の装いをお手伝いできるのはとても楽しいです。
人生で最も幸せと言って過言ではない場面の衣装を一緒に選べる。
これ以上の幸せはわたしの職業ではなかなかないのではないでしょうか。

来年の抱負、そして5年後、自分がどうなっているか。
未来を考える年末です。

BERUNもより飛躍していくため、来年も変わらないために変わり続けます。

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