BERUNです。
先日、夜の帰り道、家の近くでシトロエン2cvとすれ違いました。
これはわたしが昔から乗りたくて乗りたくて仕方がなかった車。
今はご縁があってミニに乗っていますが、どちらも大きなモデルチェンジがなく、ロングセラーであり続けた名車です。
2cvはカリオストロの城でルパンが乗っていることでも有名です。
宮崎駿さんご本人も乗っています。
何もシトロエン2cvの紹介をしたかったわけではないのですが、この車が通り過ぎる前に、わたしは思わずGOOD!マークに親指を立てました。
夜中だったので変な人だと思われたかもしれません。。
ですが、わたしもクラシックカーに乗っている手前、褒めてもらうととても嬉しいのです。
こんなに便利になった(なりすぎた)ご時世で、わざわざ不便な乗り物に乗っています。
何かかしらの強い想いがないと、時代に流されてしまうはずです。
だからこそ、この趣味を共有できる人がいることが喜びに変わります。
イギリス留学中、わたしが自分で仕立てた洋服やお気に入りの鞄を持って出かけたときは、街中で何度も褒めてもらいました。
品のあるマダムがわざわざ近づいて声をかけてきてくれて、
「この鞄は素敵ね。どこで買ったの?」
と聞いてきてくれたこともあります。
今、神楽坂で路面店を出し半年が経ちますが、店の内装やトルソーにかけた洋服を見て、「素敵だ!」と直接わたしに声をかけてくれる人は、海外の方がほとんどです。
日本でお洒落をしていると、横目で見られることはありますが、面と向かって言われることはありません。
人は、褒めてもらうと嬉しいものです。それなのになぜ褒め合わないのでしょうか。
世界中でどこの国民よりもお洒落が好きなのに、なぜみな賞賛し合わないのでしょうか。
このブログで常々言っていることですが、お洒落とは、まず第一に自分のためにするものであり、そして街の人のためにするものです。
身の丈より少し背伸びするくらいの服装は、自分をいつもとは違う世界へ連れて行ってくれます。
いつもより少しこ洒落た服を着ると、自分の立ち振る舞いも変われば、周りから見られる目も変わります。
お洒落とは、少し気を張って、”気取って”するものだと思います。
その装いを褒めてもらってイヤな思いをする人は、そう多くはないでしょう。
不自然なお洒落は、人を強ばらせてしまう可能性があります。
自然に、楽しんでお洒落をすることが、人生を豊かにするのではないでしょうか。
わたしは日々、素敵だ!と思ったら、なるべく声に出すようにしています。
ぜひ、皆様も晴れの日で気分がいいときはやってみてください。
言った本人も言われた人も、とても気持ちがいい一日になるはずです。
冬はお洒落を最も楽しめる季節。
誰よりも楽しんで、街に彩りを加えましょう。
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