4日目 Edinburgh

BERUNです。

洋行4日目。
ミラノ マルペンサ空港を出て、昼過ぎにエディンバラに着きました。
初のeasyjet。EU内の移動のため、アジア観光客はほとんど乗っていませんでした。

エディンバラは2011年の8月以来です。
当時は9月上旬に帰国するため、最後にイギリスを周ろうと残り少ないお金で貧乏旅行をしていたのを思い出します。
下調べも事前準備も全くせず、いざ行くとその時期は”ミリタリータトゥー”と呼ばれる、1年で最も人が集まるタイミングだったのです。
もちろんホテルは一室も、一ベッドでさえも空いておらず、日中歩きまわった挙句、室内で泊まることを諦めました。
8月と言えども寒いエディンバラの公園で、身体を丸めて寝たことが忘れられません。

つまり、エディンバラにいい記憶はないのです笑

ですが、それだけ気が滅入っていたときでも、”カールトンヒル”からの景色は最高だったことは記憶に残っていました。
小さな丘の中に古都ができたというような、なんとも素敵な街です。

当時はほとんど観光という観光をせずにただ歩いていただけだったので、今回はエディンバラで2日間、しっかり周ろうと決めました。

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早速、エディンバラの天気はわたしを快く受け入れてくれました。
イタリア3日間は快晴に恵まれたため、一気に気持ちが切り替わります。

それにしても、本当に誰も傘を差していません。
日本のように強い雨が終日降るわけではないので、我慢はできますが、それでも字の如く我慢です。

街を歩くスコティッシュおじいさんは、ツイードのアウターの襟を立てて、ツイードのハンチングを被って颯爽と歩いていきます。

この地でツイードが生まれた理由がわかります。
イタリアではファッションアイコンとしての位置付けでしたが、スコットランドでは日常着なのです。

それにしても、凍えるような寒さを予想していましたが、思ったほど寒くありません。
言うなれば、ビル風が吹く東京の方が寒く感じるかもしれません。

ホテルに荷物を置き、外に出たのが15時でしたが、もうこんなに暗い。

しかし、古都に囲まれて味わう美しさは、震えるほど感動します。
写真ではおさめられない、360度すべてが美しい。

エディンバラは駅を境に、北をニュータウン、南をオールドタウンと呼びます。

ニュータウンと言っても18世紀に都市計画がなされて作られたため、今となってはニューではありませんが。。
道路が広く、まっすぐに伸びた道が特徴的です。
所々にパブがあり、小さなショップが立ち並んでいます。

ニュータウンの一画に、”ede & ravenscroft”があります。
こちらのお店は英国最古の仕立屋。
ロンドンのお店は人がたくさんいてゆっくり見られませんが、こちらは広い店舗を気負わずほぼ独り占めできます。

奥の部屋はビスポークサロンです。
バンチブック(生地見本帳)を見ていたら、
”ハリソンズ”、”ホーランド&シェリー”、”スミスウーレンズ”、”W Bill”、、、
と、BERUNとほぼ変わらない品揃え。
これは嬉しかったです。
やはり世界共通、魅力的なものは変わらないのでしょう。

その中でも、見たことがない昔のバンチブックを見ていましたが、やはりタッチが今の物とは全く違います。
スミスやW Billは昨年、LBD(ハリソンズグループ)の傘下に入ったため、バンチブックも新しく変わりました。

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こうして少しずつ、トラッドと呼ばれるものもモダンに変わっていくわけです。

オールドタウンにも、ツイードを好んで扱うお店があったので覗いてきました。

いやぁ、この色柄の豊富さ、素晴らしい。
日本ではまず9割、在庫処分行き確定ですね。笑

日本も少しずつ、バーブアーやツイードなど、ブリティッシュアイテムを着る人が増えてきていますが、まだまだ本格的なツイードを着る土壌はできていません。
日本で好んで着ている方ももちろんいらっしゃいますが、どうにもコスプレっぽくなってしまう人が多いような気がします。
本格的なブリティッシュファッションを極めるためには、経験と年齢、心の豊かさ、すべてが必要なのでしょう。

夜はムール貝を食べられるお店へ。
イギリスは飯が、、とは有名な話ですが、然るべきところに行けばちゃんとしたものは食べられると思います。
どこにでもあるパブで夕食を済ませようとすると、たまにイギリスの手痛い洗礼が降りかかることもありますが、、笑

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こちらは駅の真上にあるエディンバラの最も格式の高いホテル、”バルモラル”。
とても泊まりたかったホテルの1つでしたが、1人で泊まるにはもったいないということで、次回にお預けしました。
入り口の前にスコティッシュトラッドの装いをしたホテルマンが、服装チェックも兼ねてお出迎えしてくれます。
こういう場所で、思いっきり決めて楽しみたいですね。

 


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