後世に遺るモノ

BERUNです。

真冬ほどではないものの、また寒さが戻ってきました。
つい一週間前は春夏物のスーツを着ていたのですが、今週からツイードが再登板しています。
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風が強いため、ハリスツイードのセットアップスーツの上に、高円寺で購入したバーブアーのキルティングジャケットを羽織り外に出かけると、暑くもなく寒くなく、季節と気候をうまく乗りこなした気分です。
チェスターコートではもう、必要以上の暖かさになってしまっています。
しかしバーブアーのキルティングジャケットは、古着屋が前オーナーの匂いが気になったのか、購入したときから柔軟剤の香りが一向に取れないのです。
本来バーブアーは公共の乗り物に乗るとき、”死んだ魚の匂いがする”とまで揶揄されたオイルドコットンの匂いを気にするはずですが、わたしは違う匂いを気にしてしまっています。
現在のバーブアーは技術も発達し、昔のような強烈な匂いを出す生地ではなくなりました。
「この服を捨てるかわたしと離婚するか、どっちかにして!」
なんて悲しい笑い話も、オイルドコットンにはあるわけです。
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3月は落ち着いており、閑散期らしい日々を過ごしています。
今はそんな落ち着いた時間を使い、作り直しているHPに新たにコラムのような、服飾のことを書き連ねる項目を作ろうと考えています。
実はもう3年ほど前になりますが、顧客限定にお渡しする本を作る計画を練っていたのです。
しかし絵コンテや諸々、問題が立ちはだかりその内容は100ページを超えるほどにまで膨れ上がっていたのですが、実現はしませんでした。

現在HP考案中、せっかく見ていただいたのだから、愉しんでもらえる内容にしたい。なんて話をしていたら、いっそのことそれを全部出してしまおうか。という話になったわけです。

 

そのため今は内容を練り直している最中です。
なにせ3年前に書いた文章なので、気になりだしたら少々どころの修正ではありません。
100ページという量、書き直すのに根気がいります。
春中には完成させたいと、意気込んでおります。
さて先日、とある有名な会社の社長にお会いする機会があり、その方がこのような話をされていました。

人を成長させるものは3つしかない。

「人・本・旅」

わたしはいたく納得しました。
しかし、わたしに足りないものは読書量です。
このように文を書いている場を勝手ながら設けている以上、もっとたくさんの文章を読まなくてはいけませんね。

わたしは日ごろから、好きな服飾評論家であり、エーボンハウスの創業者でもある、林勝太郎氏の本を楽しく読ませてもらっています。

氏は実際にイギリスをメインとした旅の経験談を、英国贔屓の服飾業界目線で日常に感じたことを書き、それを本にしています。
現地に行き、現地の人に直接話を聞き、得た知識や経験。

たくさんの雑誌を読んできた現代人、ただのHOW TO本にはもう飽き飽きしているでしょう。

書かれた時代はもう30年以上も前なのに、今見ても鮮明に英国の風景を思い浮かべることができます。

世の中にごまんとある教科書のような本ではなく、その人が実際に見て感じたこと。

それをうまく表現できた本が、次の時代にも生き残っていくのでしょう。

 


Atelier BERUN

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