BERUNです。
2都市目はウィーンへ。
ザルツブルクからは鉄道で、約3時間で着きます。
同じオーストリアでも、質素倹約なザルツブルクとは違い、ウィーンでは絢爛豪華な建物がそこかしこにひしめき合っています。
こちらは美術館内のカフェ。こんな館内でコーヒーをいただいたら、味はもう二の次でいいでしょう。
こちらはザッハトルテの生みの親である、カフェザッハーにて。ウィーンでは食にあまり期待をしてはいけないということを聞いたので、甘いものに振り切ってスウィーツ男子モードを全開でいきました。
終日、血糖値が上がりっぱなしで頭がボーッとしていたのは言うまでもありません笑
やはりヨーロッパは、小道に迷い込むのが何よりも楽しい。
中心地から一本入った細い道に、Bespoke Shoe Shopがありました。
Ready made(既製品)はあるかと聞くと、”Only Bespoke”とのこと。
話は変わりますが、現在、先進国で”Order made”という言葉が使われているのは、おそらく日本だけではないでしょうか。
欧州・欧米では”Bespoke”と言います。これだけファッション大国になった日本が、まだまだ和製英語のような”Order made”という言葉を使い続けているのは、なんとも物悲しい限りです。
上の店舗、靴はBespokeのみでしたが、財布や鞄などは既製品で販売もしてありました。
しかしウィーンに来ても、洋品店はほぼイタリアクラシコです。英国の匂いはどこにもありません。
きっと、世界中で英国のスタイルを貫いている人たちは、限りなく少ないのでしょう。もはや絶滅危惧種にも等しいわたしたち。魂を大切に持ち続けたいです。
世界中に広がるイタリアとフランスのファッション。フランスは昔からオートクチュール文化がありましたが、イタリアファッションがここまで世界に広がったのはここ30年ほど前の話です。それまでは本国でのみ培われてきたスタイルでした。
アルマーニが現れたことにより、世界中でイタリアファッションが流行しました。日本には2000年前後にイタリアクラシコという言葉が出始め、今や文化となりつつあります。
ウィーンの中心地から少し北に行ったところにはドナウ運河が流れています。この界隈は新しくモダンな建物が立ち並び、川沿いは元の壁の色が分からないほどの落書きで埋め尽くされていました。
中心地は綺麗に観光地化されており、美しいウィーンを見ることができますが、そこから離れるとリアルな都市の顔が見えてきます。
夕方過ぎ、立ち寄ったホテルのラウンジで、ビシっと装いをかためた人たちが集まっていました。(ここは外のシガーエリア)何かのパーティでしょうか。欧州の方々は、普段はカジュアルでも、何かの催し物があったときに備えて、立派な勝負服をしっかりと持っています。
今回の洋行では、コンサートに2度行くプランを立てていたため、それに備えた洋服も持っていきました。
William Halstead(ウィリアム・ハルステッド)社のウール/モヘアを使ったネイビーブレイザー。トラウザーズはMartin & Sons.(マーティンソン)の3ply。上下共にシワになりづらい強撚糸の生地です。タイもシワになりづらいニットタイを選びました。
今回着てみて思いましたが、ドレスコードにブラックタイと書かれたパーティにでも出席しない限りは、旅先に持っていく洋服はこのレベルで十分だと思いました。(ブラックタイ=ディナージャケットのことです)
ニットタイもあれば便利ですが、ボウタイはあった方がよかったと思いました。ホテルからそのままボウタイで決めていってもいいでしょう。それが恥ずかしければ、会場の外でさっと結べばいいのです。ボウタイ着用者を何人も見かけましたが、皆さんとても自然に結ばれていて見ていて気持ちがよかったです。
街にはオシャレな人は少ないものの、欧州にはオシャレを否定する空気はありません。夕方過ぎ、コンサートホールの周りにはどこから現れたのか、シックな装いにまとめた人たちがぞろぞろと集まり出します。
ウィーンの夜は長い。中心地の店は閉店後も店内のライトを全開に点け、観光客を楽しませてくれます。それにしてもどこの店もすごい光量です。一体電気代はどうするんだろうか。。市が少し負担しているのだろうか。心配してしまうほどです。
別の日ですが、夜は北部にあるホイリゲという地元民が集まる酒場に行きました。(とはいっても、ここもすっかり観光地でした)
ウィーンではビールではなくワイン、しかも白が主流なようです。
オーストリアはクラシックカーの宝庫でした。しかも西欧と違い、ピカピカに磨かれたものばかり。イタリア・フランス・イギリスは日常の足として乗っている人が多いですが、こちらの人たちは余暇として愉しんで乗るのでしょうか。
最終地はチェコ、プラハに向かいます。
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