クールビズの着こなしについて

BERUNです。

関東は梅雨入り宣言がされましたが、今のところ涼しく、過ごしやすい日が続いています。嬉しい限りです。

6月に入り、街には上着を脱いだクールビズ党の方々が続々と増え続けてきています。

最近のBERUN調べによると、ACB(アンチクールビズ笑)党員は、一般的な方より適応できる温度が5度ほど高いという統計が出されました。
一般的な方が、25度になったら上着を脱ぐ、またはネクタイを外すというような行動をとるなか、我々は30度になったらようやく暑さを認識し始めます。
そして35度を超えたら、もう悟りの域で、何を着ても暑いという境地に達します。
つまり着ても脱いでも暑いのなら、涼しげな生地感の洋服を颯爽と着ている方がカッコいいではないか。というのが我々の脳内の思考回路です。
そしてそのときは、半袖シャツを着てうちわを仰いでいる人よりも、涼しげな顔で歩くという責務(笑)があります。

 

そんな話はさて置き、さすがにここ数年の夏の猛暑に、わたしもバリバリ働くお客様にはクールビズスタイルを提案することも多くあります。
ここで気をつけなければいけないのは、クールビズスタイルを作るにあたり、ただアイテムを減らすということは最もやってはいけないことです。アイテムを減らす代わりに、個々のアイテムをしっかりと選んでいくことが本当に大切になってきます。

今の時期に多く見られる2パターンの方ですが、このパターンには決して倣ってはいけないということを強くお伝えします。

まず1パターン目は、「上着を着ていてタイだけを外している方」。

これは本当にみっともなく、ただだらしなく見えてしまいます。
スーツのコーディネートは、タイも含めた総合的な組み合わせで完成されます。その最後のアクセントとなるタイだけがなくなるというのは、しまりのないコーディネートになってしまいます。

タイは料理で言うと、薬味でしょうか。
冷奴にしょうがやねぎをのせるように、タイはスーツスタイルを締める(引き上げる)役を大いに担っています。

ここでわたしが言いたいのは、何も”ジャケットを着たらタイは必ずしなくてはいけない”、と言っているわけではありません。(できることなら着けていただきたいものですが)
もしタイを外す場合は、薬味をなくす代わりに、元の素材に味を付けていく必要があります。
「柄のあるもの」や、「素材感のあるジャケットスタイル」にするなど。

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例えるならば、豆腐を揚げ出し豆腐にするようなイメージでしょうか笑
素材そのものに味を付け、薬味がなくとも美味しく食べられるように工夫をしていきます。
アクセントを他にもっていく上で決して間違えてはいけないことですが、”シャツには余計な小細工をしない”ことです。
最近では少しずつ見かける頻度も減りましたが、襟台にボタンが2,3個付いたものや、白地のシャツに色の付いたボタンや、色の付いたステッチのものが未だにあります。
それを着てしまった時点で、どんなにいい仕立てのスーツを着ていたとしても、すべてのレベルが標準以下に引き下がってしまいます。
知的なコーディネートに仕上げるには、シャツはシンプルにするか、生地の柄で遊ぶかのみにした方が、わたしはいいと思います。

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アイテムが少なくなり、一つ一つのもののクオリティが露呈されるクールビズスタイルだからこそ、注意が必要です。
くれぐれも、スーツの上着を着ずに、下の”ズボン”だけを履いていくようなクールビズスタイルはおやめになられた方がいいです。
しっかりと自身のサイズに合ったトラウザーズを単体でお作りするか購入されることをオススメします。

もしかすると、クールビズスタイルのときが最もビスポークに足を踏み入れるきっかけが作りやすいのではないかと思います。
しっかりとサイズの合ったシャツにトラウザーズ、夏に必要なのはこれだけです。スーツを仕立てるとまでいかないため、お安くビスポークの素晴らしさを愉しめるのではないでしょうか。

 

前述して2つと言っておりましたが、もう1つは、上着を脱いでシャツにタイだけを締めるスタイル。

このスタイルは、ただ暑いから上着を脱ぎましたと言わんばかりの見た目になってしまい、あまり格好良く映りません。
上着を脱ぐのであれば、合わせてタイも外した方がいいでしょう。

 


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