Seersuckerで夏を待つ

BERUNです。

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SOLBIATI社のSeersucker(シアサッカー)、Cotton 100%。
納得のいくクオリティのシアサッカーが見つかりました。
シアサッカーの醍醐味である”畝”。ここまで凹凸を感じるものはなかなかありません。

時代の流れなのか、今は世界的にもあまり人気がないようで、いくつかの生地会社もここ数年で製作を中止していました。残念です。
あるとしても、化繊との混紡であったりと、純粋な綿100%で納得のいくものがなかなかありませんでした。

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見つけたわたしはすぐにお客様にお声かけをし、先週は完成したシアサッカーが並びました。
いい眺めです。ジャケット単体でのシアサッカーは巷でも見かけることはありますが、3ピースで揃うと何倍にも魅力的に見えます。

夏に上着を着るときの装いの条件は、周りの方々に暑い!と思わせてはいけないことです。
37度の炎天下のなか、真っ黒のスーツを着てネクタイをビシッと締めていて、「わたしは暑くないです」と言いましても、不快に感じてしまう方もいるでしょう。

そのため、視覚的に不快感を消す必要があります。
わたしが夏には水色やベージュ、オフホワイトなど、他の季節では着にくいような洋服を提案するのはそのためです。
四季のはっきりとした日本です。2月にはまったく見向きもされなかった淡い色のオフホワイトとグリーンのシルク/リネンタイが、5月に入るやいなや、即店頭からなくなりました。

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そのくらい人は、脳や肌の感覚で、無意識的に季節を愉しんでいます。
こういった楽しみ方は、ここまで気候に変化がある日本だからこそできることです。

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こちらが完成したスーツです。カジュアルな素材ですが、あえて構築的な仕立てにしています。
シアサッカーでアンコンジャケットにしてもわるくはないですが、既製品にはない雰囲気を愉しみたいようでしたらこちらの方がいいでしょう。

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見てください!この畝。笑
近くでなく、遠くから見てもこの凹凸は陰影となり、見るものを愉しませてくれます。
この畝の他に、すぐにこのタイのペイズリーに目を留めた方はなかなかいい目をしておられます。笑

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夏の装いは、非現実なくらいがちょうどいい。
現実を突き詰めると、Tシャツに短パンにサンダルになってしまいますから。そこから暑さを乗り越え、何をまとっていくのか。そこに装いのロマンがあります。

 


Atelier BERUN

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