小店ならではの味

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BERUNです。

冬物の納品が続いています。

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英W Bill社、オリーブグリーンのソフトツイードの生地に合わせたものはダークネイビーのフランネルトラウザーズ。
立体感のある生地は、色は少し遊ぶくらいの方が着る愉しみがあるかもしれません。
ツイードジャケットにフランネルトラウザーズ。BERUNのウールタイも好評です。

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中に厚手のスーツを着るときは、冬でもこちらのコートが活躍します。
Edwin Woodhouse社のジャケット生地を使用してお作りしたセミステンカラーコート。
仕立ての軽さが写真でも伝わる仕上がりかと思います。

トレンチコートのご相談もいただくのですが、BERUNではまだお作りすることはできない状況です。
というのも、トレンチコートを本当に格好良く着こなせる日本人はなかなかいない、とわたしは思っています。
まず、R60のコートであり、エポレット(肩章)の付いたクラシックなトレンチコートには、全体のバランスをとるためにハット(フェドーラ)が必要です。
ハットなくしてトレンチコートの着こなしは完成しないとわたしは思います。
白髪交じりの初老紳士が背筋を曲げながら、アクアスキュータムのトレンチコートを着る。そんな場面が近い将来日本で消滅しないよう、日々おしゃれをすることを日常にしていきたいですね。

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ツイードのチェスターコートも創業当時から変わらず作り続けております。
わたしが買い付けていた生地、Harris Tweed、MOON、LOVAT、Porter & Harding、、英国のストイックなツイード生地たちが続々と洋服に変化していきます。

カジュアル派の人にも愛用して着ていただけるのがツイードチェスターの良いところです。
ニットの上からザクっと着てもよい、ジャケットの上からオンで着ることもできる、便利な一着です。
旅行のときも大活躍します。男のワードローブに欠かせないマストアイテムではないでしょうか。本当にお勧めです。

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気に入って数着おさえておいていたダークネイビーのジャケット地、Golden Foxもなくなりました。
ウール100%とは思えない極上の触り心地にうっとりします。
生地は出会い。また来年にはきっと素晴らしい生地に出会えることでしょう。

最近、遠方に出かける機会が多くなりました。
色々な街を歩いていて、改めて神楽坂はいい街だと感じました。
なぜなら神楽坂は、その街に住んでいる人が街を作っているから。
ここにこういう店があればいい、という住人の思いが構築されていき、徐々に街がつくられてきました。

その街に住んでいるひとではなく、外部の人が利益や機能性を求めて、大きな箱を置き、街を彩っているような”便利な街”が目立ちます。
そこにはその街の色、個性が感じられない。チェーン店が立ち並ぶ、同じ景色です。
以前そのような街で、昼ご飯を食べようと思ったら、モールの中にあるチェーン店から選ぶことができなかったのに、物足りなさを感じてしまいました。
万人に好かれる70点のチェーン店の料理は、人の個性を塗りつぶしていくように感じます。

神楽坂にはわたしの好きな総菜屋が3件ありますが、どれも味付けが全く違います。
ここの煮物は甘い。あそこの味噌はこうだ。長年愛される店は、どこも必ず個性が光っています。
そのお店でしかない味がほしい。
それは飲食店に限らず、どの業界においてもです。
BERUNもそういう店であり続けたいと思います。

 

先日、久しぶりに雑誌の撮影がありました。
analogというレコード雑誌に、4ページ特集していただくことになりました。
なぜレコード雑誌?笑 と思われるかもしれません。笑
来週のブログではご報告できるかと思いますので、楽しみにしていてください。


Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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