BERUNです。
先日、京都と大阪に2泊3日で行ってきました。
暑さがやわらぎ、紅葉が始まっている京都の自然は、感じることがたくさんありました。
自然に囲まれていると、ツイードの柔らかな色合いを思います。
自然の溢れる中では、グリーンやベージュ。
BERUNで持っているツイードを並べてみました。
上の写真を見ると、ツイードの色は自然から作られているというのをひしひしと感じます。
コンクリートに囲まれた都会では、
無機質なビルや道路の色に合わせて、人間の心理でモノトーンになる傾向があるのだと思います。
しかし、この石灯篭と苔が交わる風景を見たら、コンクリートの世界にグリーンが合わないということはない、ということがお分かりかと思います。
全て自然は一体になっていて、余計なものはありません。
色合わせは自然が一番の教科書です。
自然にあるものから取り入れたカラーバランスで、
久しぶりの京都でしたが、神楽坂ととても親和性が高く、定期的に行きたい街です。
大阪では、長いお付き合いをしていた生地屋の方が独立したとのことで、早速事務所にお邪魔してきました。
どうやら私好みのヴィンテージの生地をたくさん仕入れているそうです。楽しみでなりません。!
1時間程お邪魔して、ご飯を食べに行こうかと思っておりましたが、気がつけば2時間半いました。笑
最終的に、生地好きは病気ですね、というところで終了。
もう今はなかなか見かけないレアな生地をいくつか手に入れました。
Dormeuilのトニック。モヘア60%でウェイトのしっかりとある、春秋用の生地です。
今回仕入れたのはどれも30年前後前のもの。わたしはもちろん当時のことを知ることはできませんが、業界の諸先輩方から色々と教えていただき学びの時間とさせていただいています。
今や高級生地メーカーのHolland & Sherryの約30年前のもの。こんなものに出会えるなんて、、仕立て屋やっててよかった!笑
軽めのドニゴールツイード。こんなに味のある生地を作っていたなんて。ネイビー、グリーン、ワインと3色いただきました。すべて着分限りです。
こんな格好いいものをわたしが生まれた頃には作っていたんだなぁと感心します。先行きの不安な機織り業ですが、文化を守るべく、どんな手段を使ってでも残し続けてほしい。
こちらはヴィンテージのブリティッシュカシミア。
イタリアの柔らかな光沢の強いカシミアと異なり、硬く、ガシッとした生地感があります。
このような本物の生地をもっと多くの人に知ってほしい。商業化されたイマドキの”いい生地”ではなく、ひっそりと身を潜めた本物のいい生地が世の中にはまだあります。
こういうものを扱っていきたい。
夜ふかくまで、酒を交えての洋服談義は止まりません。
夜は旅行客ではたどり着けないひっそりと佇む飲食店をはしごし、京都、大阪ともに大満足の旅行でした。
10月に入ってから、ツイードにカシミア、フランネル、わくわくするものを続々とご注文いただいています。
ファッションはやはりこれからの季節ですね!
Atelier BERUN
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