Bracesで吊り上げる

BERUNです。

秋が深まり、ようやく朝は寒さを感じるようになってきました。
夏はオシャレを放棄していた方々も、重い腰をあげる頃かと思います。

スリーピースを着ることができるこれからの季節に作るスーツには、ブレイシーズ(サスペンダー)を勧めています。

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こちらはタキシードのフィッティングですが、こちらは通常のビジネススーツよりも、趣向を凝らしたサイジングでお作りしています。
現代のスーツとは違い、より深い股上で作り、ブレイシーズで吊り上げ、短いウェストコート(ベスト)を着る。

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たっぷりと着丈を出し、絞るところは絞り、出すところを出す、メリハリのあるサイジングです。
こういった採寸はビスポークでなくては作れません。
全てをコンパクトにタイトにする既製服とはまったく違う装いになります。

 


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こちらのお客様はなんと、2010年創業のときの、お客様第一号の方です。
そこから連絡は取り合っていましたが、彼が飲食店を出すというところに邁進し続けていたため、スーツを作るのは今回が2着目でした。
わたしがイギリスに出発した前日に、貸切パーティをしたときにバーテンダーとして盛り上げてくれた間柄です。
今年晴れて自身のお店(カリテプリ)を大門に出し、順調に営業されているとのことです。
8年前のものとは違う、より洗練されたスーツをお渡ししました。
生地は英”BATEMAN OGDEN”。370gmsで、ダークグレーのシャークスキンというクラシカルな生地です。
飲食という普段はスーツを必要としない業態でも、本人がどういう人間でありたいか、という思い次第でどう装うかは大きく変わります。
美意識は高く持ち続けたいものです。

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最近完成したBERUNの深紫のソリッドタイを合わせました。無地×無地のコーディネートは大人さがあって美しい。

 


IMG_5372(※こちらの着用しているシャツは試着用のサンプルです)

こちらはネイビーのストライプ。これからの季節に活躍する厚みのある一着です。

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ブレイシーズで吊り上げることで、タックが綺麗に立ちます。
後ろ姿はヒップラインからひざ下までのラインが、ベルトでは作り出せない美しいシルエットを出せます。
足が短い、と言っている方は、間違いなくブレイシーズを勧めます。もちろんそうでない方にも、スリーピースを着用するすべての方にお勧めします。

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重ね着することが億劫ではなくなるこれからの季節、ご自身のスーツのスタイルを上げることを踏まえ、ぜひブレイシーズに取り組んでみていただきたいです。
気兼ねなくオシャレができることが、何よりも人を豊かにするとわたしは思います。

 


Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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